「内定者に花を贈る会社」
昨年、Aさんは人材紹介会社のX社に内定されました。
X社の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は精鋭ぞろいで
且つ、英語力も必須ですから超難関企業です。
Aさんも私も大変喜びました。
ただ、Aさんには事情があって
早期に入社することはできませんでした。
奥様が妊娠中であり初産であるため
母子ともに無事な出産を見守ってから転職したいとの事でした。
Aさんがこの事情をX社に相談したところ
X社は快く 「赤ちゃんが生まれるまで待ってるよ」 と言ってくれました。
結局、内定後3ヶ月以上も待ってくれる事になったのです。
もちろん、Aさんに対する評価が大変高いというのもありますが
内定後3ヶ月以上も待ってくれる会社はなかなかありません。
そして先日ついにAさんの奥様がご出産されました。
母子ともに健康で良かったです。
Aさんは感動と喜びのメッセージをX社にメール(英文)で送りました。
X社の方々も大変喜んでくださり
Aさんのご自宅にお祝いのお花を贈ってくださったのです。
これには、Aさんも奥様も感激されました。
「私が妊娠中に転職活動するなんて」
と少し不安だった奥様もすっかり安心されたようです。
素晴らしい対応だと感心しました。
私は20年近く前の事を思い出しました。
エグゼクティブサーチをやっていた時の事です。
当時の最重要クライアントに
バリバリのグローバルエンジニアの方が内定しました。
すると翌日、そのエンジニアの奥様に花束が届けられました。
最終面接は外国人幹部二人との食事でしたので
その方々の粋な配慮だと思います。
奥様はその花束を見て
ご主人の転職に賛成してくれたそうです。
やるな外国人。
おしゃれでスマートですね。
少し見習わないといけないと思いました。
「花はただ咲く
ただひたすらに」 みつを
合掌。