「決めつける面談と決めつけない面談」
昨年面談させていただいたAさんから再度ご連絡いただき
先日久しぶりにお会いしました。
Aさんは大手人材紹介会社の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)として
第一線でご活躍されています。
前回は転職を前提とした相談でしたが
すぐには転職しないことになり
今回はAさんが現在置かれている職場環境をどのように改善すればいいか?
という相談でした。
前回のような元気がなく悩んでいる様子がわかりましたので
真剣に話を伺いました。
いろいろ話している内に突然Aさんが言いました。
Aさん:「私、最近面談のやり方を変えました。」
私:「どうしてですか?」
Aさん:「昨年、武谷(たけや)さんに相談した時に
自分のやり方と全然違うと思ったんです。」
私:「どの辺が違いますか?」
Aさん:「私の場合は登録者が今後目指すべき方向を定めて
『こうだからこの会社に応募してください』 とはっきり言っていました。」
私:「なるほど。」
Aさん:「でも、武谷(たけや)さんの場合は、答が見つかるまで泳がせると言うか
答を言わず右に振ったり左に振ったりしながら
一緒に答を探している伴走者ように感じました。」
私:「へー、そうですか?
あまりそんな意識はないですけど。
いつも先入観もシナリオもなくやってますが。」
Aさん:「私は自分の面談はなんて直線的でつまらないものだろうと思って
それ以後やり方を変えたんです。」
私:「えー、そこまでしなくても。
面談も色々なやり方があっていいと思いますよ。
私も若い頃は強くはっきり 『こうした方がいい』 と言っていたと思います。
強く背中を押さないと自分では決められない人もいますしね。
ましてAさんは組織人で月間目標やQ目標がありますから
月末までにはクロージングしなければいけないでしょう?
私は個人でやっているから、年間目標もQ目標も月間目標もありません。
その違いはとても大きいと思いますよ。
月末だからクロージングしなければいけないというプレッシャーはありません。」
Aさん:「はい。
でも、しばらく試行錯誤してみます。」
どのような面談が良いかというのは
登録者によっても違うと思います。
本当は登録者のタイプによって
こちらがやり方を柔軟に変えられたらいいですが
そんなに簡単じゃないですね。
ただ、あちらも人間、こちらも人間なので
やはり相性は大切です。
20代のAさんの面談と
50代の私の面談が違っても
それは当然だと思います。
画一的でない所がこの仕事のおもしろさだと感じています。
求人企業も人材も
その間で仲介する私たちも
全てが唯一無二の存在です。
定型的なものは何もありません。
そこがこの仕事のおもしろさだと思います。
機会創造産業です。
決して 「出会い系」 ではありませんので誤解されないようにお願いします。
「生きていて
よかった
生かされてきて
よかった
あなたに
めぐり
逢えたから」 みつを
合掌。