「独立したい。でもリソースが無いからできない？」

相談にお越しになる人材紹介コンサルタント（キャリアコンサルタント）の多くが

「将来は独立したいです」

とおっしゃいます。

私：「それであれば、どうして早く独立しないのですか？」

登録者：「今はまだ自信が無いです。」

私：「やればできると思いますよ。」

登録者：「リソースが無いので難しいです。」

私：「リソース？」

登録者：「はい。

　　　　　　人材を集めることができたら

　　　　　　求人開拓はできると思いますが

　　　　　　人材の集客が大変だと思います。」

私：「確かに簡単じゃないでしょうね。

　　　人材集客の競争も厳しいですしね。」

登録者：「はい。

　　　　　　ポータルサイトでの集客も厳しくなっています。

　　　　　　スカウトメールの返信率も低いですし。」

私：「そうですよね。

　　　返信率は低いしコストもかかりますから大変です。」

登録者：「そんな現状から考えると

　　　　　　今は独立には踏み切れません。」

私：「そうですか？

　　　逆に将来はもっと厳しくなるので

　　　できるだけ早く独立した方がいいと思うのですが。」

登録者：「え？

　　　　　　勝算もないのに見切り発車する勇気はありませんよ。」

私：「そうですかね？

　　　勝算はあった方がいいですが

　　　元気な若い内に独立して必死に頭と体を使って働けば何とかなりますよ。」

登録者：「でも、実際にリソースの問題はどうするんですか？」

私：「いきなり売上１０億円とか１００億円の人材紹介会社を作るつもりですか？」

登録者：「いやいや、そんなの無理です。」

私：「じゃあ売上いくらの会社を作るんですか？」

登録者：「当面の売上目標は１億円。

　　　　　　いや、最初は自分だけなら２０００～３０００万円でもいいです。」

私：「仮に売上３０００万円として年間２０人決めればいいですね？」

登録者：「そんな感じですね。」

私：「じゃあ、２０人決めるために登録者は何人必要ですか？」

登録者：「１０倍、いや５倍でもいいかもしれません。」

私：「５倍なら１００人、１０倍でも２００人です。

　　　月に１０人程度の登録者を集められたら３０００万円行けるじゃないですか？」

登録者：「計算上はそうですが・・・・・。」

私：「どうして計算しないんですか？

　　　ちょっと計算すれば出てくる数字ですよ。

　　　月１０人ということは、３日に一人面談すれば行ける人数ですよ。」

登録者：「３日に一人面談すればいいんですか？」

私：「そうです。

　　　３日に一人しか面談しないのに

　　　そんなにリソースに困りますか？」

登録者：「そうですね。

　　　　　　ちょっと現実味が出てきました。」

私：「３日に一人面談なんて

　　　友人・知人・ＳＮＳなどのネットワークだけでも何とかなるでしょう？」

登録者：「でも、そんなスローペースでいいのかな？

　　　　　　暇じゃないですか？」

私：「暇なのが嫌ならもっとアグレッシブに働けばいいじゃないですか？

　　　その分、売上も上がりますよ。」

登録者：「そんなやり方で会社が続きますかね？」

私：「そういう危機感は大切です。

　　　危機感があるなら、もっともっと働けばいいですよ。

　　　実績が積み重なれば雪だるまのように売上も大きくなるのが人材紹介業です。

　　　３億、５億も夢じゃない。」

登録者：「そんなものですか？」

私：「だから若くて元気な内に独立した方がいいんですよ。

　　　４０歳、５０歳になると、そんなに働けませんから。

　　　決断力は経営者の最大の才能だと思います。」

「生きているうち

はたらけるうち

日のくれぬうち」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。