「信頼できる人を紹介してくれ」
元上司のAさんが社長をやっている人材紹介会社がありまして
時々電話がかかってきます。
Aさん:「武谷(たけや)、誰かいい人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)いない?」
私:「Aさんのお眼鏡にかなう人はなかなかいませんよ。」
Aさん:「俺、そんな難しい事を頼んでるか?」
私:「だって4000万円以上売れて人間性もいい人ですよね?
欲を言えばマネジメントもできる次世代経営者候補ですよね?
めちゃくちゃ難しいですよ。」
Aさん:「そうか?
普通に仕事してたら4000万円ぐらい売れるだろう?
それよりも俺が重視したいのは人間性だよ。
信頼できる人であればいいんだよ。」
私:「その『信頼できる人』という要求レベルが高いじゃないですか?」
Aさん:「そうか?
シンプルだよ。
『ウソつかない、逃げない、ごまかさない』
それだけだよ。
別に完璧な人間を求めているわけじゃないぞ。」
私:「わかりますけど、それが意外と難しいですよ。」
Aさん:「そうか?
俺もお前も長所も短所もはっきりしてるだろう?
お互い大した人間じゃない。(笑)
それでも俺はお前に頼んでいる。
お前の良い所も全然ダメな所もわかった上で頼んでいる。
だから俺は完璧な人間なんか求めてなんかいない。」
私:「ははは、それはわかりますけど。
やっぱり意外と難しいですよ。」
Aさん:「ありのままの自分をさらけ出してくれる人なら信頼できるわけよ。
長所も短所も。
その辺がはっきりしないで
質問してもはぐらかすような人は信頼できないよな。
『あんた本当はどういう人なの?』と聞きたくなる。」
私:「わかりました。
とにかく率直で正直な人を探しますよ。」
Aさん:「そうだな。
わかりやすい人を紹介してくれ。」
(採用要件)
・信頼できる人(必須)
・売れる人(尚可のようで実は必須)
こういうアナログな求人が一番難しいです。
それを見分けて探すのが、我々の介在価値ですけどね。
まあコツコツ探します。
「顔
どうころんでも
おれのかお
おしろいつけても
おれのかお
泥をぬっても
おれのかお
しかもかくのごとく
なりといえども
やっぱりおしろいが
つけてんだなあ」 みつを
合掌。