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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「名古屋より賢人来る」

「名古屋より賢人来る」

先日、名古屋で人材紹介事業の事業部長をされている

Aさんがお越しになりました。

人材紹介事業の運営に関して相談したいとの事でした。

感心したのは事前に自社の現状と質問事項をワードにまとめて持参された事です。

「気軽に来てください」 と言っているので

何となく相談にお越しになる方は多いのですが

Aさんほど事前準備をされてお越しになった方は初めてです。

さすが一つの事業を任されているだけの人だと思いましたし

真剣に質問に答えないといけないと思いました。

(自社の説明)

・事業目的

・ビジョン

・現状の業績と人員構成

・事業領域

・集客手段と集客状況

・自社の特色

(相談したい事)

1 地方の人材紹介会社や人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の

 売上目標設定の考え方と参考値を教えてほしい。

2 既存事業とのシナジー効果を発揮している企業を教えてほしい。

3 現状では、コンサルタントの役割分担が属人的で曖昧だが

 今後人員を増やす上で、どのような役割分担をしたらいいか?

4 企業規模、業界、年収を問わず支援したいが

 どのような組織を目指せばいいのか?

このような内容をA4用紙2枚にまとめて来られたのです。

それぞれ難しい質問ですが

実体験や他社の参考例を交え真面目にお答えしました。

私の経験上一番大切なのは

「立ち上げ時は理屈にとらわれ過ぎてはいけない。

属人的でもいいから個々の社員の強みで勝負しろ!!」

という事です。

昔、400人で売上80億円だったリクルートキャリア(旧:リクルートエージェント)の理屈を

当時はまだ十分の一の規模で40人で売上8億円だったJACに

当てはめてもワークしませんでした。

大手から中小に転職して失敗する典型的なパターンです。

その企業のステージに合ったやり方を考えてアレンジしないと駄目です。

また、社員に対して

「最大手企業がやっているから、君たちも同じようにやりなさい」

というのも大きな反感を買います。

いいんです。

「属人性こそが中小エージェントの強み」 なんですから。

理屈は自分の心の中に留めて

会社の成長と共にジワジワと組織化を進めて行けばいいのです。

そんな自分の失敗経験を思い出しながら

Aさんと話をしました。

最後にAさんから美味しいお菓子をいただきました。

地元の人しか知らない名店のお菓子です。

とても美味しかったです。

いつものように見送りに出ました。

東京の人は比較的あっさり

でもちゃんと頭を下げて

「ありがとうございました。失礼します。」

という感じで振り向かずに帰って行かれる方が多いです。

さすがに皆さんサービス業で感じがいいです。

私は思いました。

「Aさんは名古屋の人だからなー。姿が見えなくなるまで見ていよう。」

デンソーさんやアイシンさんの人事の方から、そのように見送られた経験があるからです。

地方の特にメーカーさんでは頻繁にあることです。

案の定、Aさんは50メートルほど歩いた先の曲がり角で

クルリと私の方を振り返り深々と頭を下げて帰られました。

「さすが名古屋。さすが地方。こうでないと地方で商売はできん。」

と思った次第です。

Aさん、ありがとうございました。

また、お気軽にコンタクトしてください。

「永遠の過去

永遠の未来

その間の一しゅんのいのち

いまここに生きて

あたらしき春に逢う

ありがたきかな」                    みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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