「毎晩終点」
20代、30代、40代前半ぐらいまでは無茶をしました。
毎晩飲んで電車で寝てしまい気がついたら終点まで行ってました。
浦和に住んでいた時には京浜東北線で新橋から大宮まで行って折り返し
気がついたら横浜の山手でした。
もう電車も無く仕方なくタクシーで帰宅しました。
2万円以上かかりました。
毎晩大宮まで行ってしまうので
浦和に帰宅するタクシーが5000円ぐらいかかっていました。
こんな生活では体もボロボロになりますし
貯金なんかできるわけがないですね。
ある日は課長と女性メンバーにタクシーで連れて帰ってもらい
自宅マンションのエレベーターに乗せてもらったのですが
私の意識が無く自宅の階数ボタンを押さないために
何度もエレベーターが閉まっては開く、閉まっては空くを繰り返し
二人はそれを見て爆笑したそうです。
そしてついにあの事件が起こりました。
私は4Fに住んでいたのに間違えて3Fで降りてしまったようです。
そして、真下の階の他人様の家のドアに強引にカギを差し込みましたが
当然ながら開きません。
記憶はないのですが
どうも間違いだと気がつきカギを他人様のドアに差し込んだまま
真上の自宅に帰り朝まで寝ていました。
そうしたら早朝、下のおばちゃんが来ました。
おばちゃん:「ちょっと、お宅のご主人じゃないの?
うちのドアにカギを差し込んだのは。」
前妻:「えー、どういう意味ですか?」
おばちゃん:「なんか真夜中にガチャガチャ音がして怖かったわよ。
もう変な人だと怖いから出て行かなかったけどね。」
前妻:「え!!
ちょっとちょっと起きなさい。
昨日の記憶ある?」
私:「えー!!
どういう事?」
おばちゃん:「覚えてないの?
今朝、うちのお父ちゃんが仕事に出ようとしたら
ドアが開かなかったのよ!!
横の窓から見たら、外からカギが刺さってて。
結局、お父ちゃんが工具でドアのカギを壊して
普段は電車で行くのに、今日は遅くなったから車で出勤したわよ。」
私:「え!!
それが僕とどんな関係があるんですか?」
前妻:「自分のカギは持ってるの?」
私:「うん多分、一応確認してみる。
・・・・・・・・・。」
私:「カギが無い!!」
おばちゃん:「ほーら、やっぱり!!」
前妻:「えー!! ちょっとどうするの?」
私:「いや、まだ俺だと決まったわけじゃないよ。」
おばちゃん:「あー!!
外に干しておいたうちの子供の傘がどうしてここにあるの!!」
私:「えー!!
それは僕が持って上がったとしか考えられませんね。
申し訳ございません。」
おばちゃん:「やっぱり、そうなんだ?
もう大変だったわよ。」
私:「いや、本当に済みません。
カギはすぐに弁償します。
それから今夜はお詫びに伺います。
本当に申し訳ございませんでした。」
ここのお父ちゃんはパンチパーマで顔もめちゃ怖い人なんですよ。
カギはすぐに交換させていただき
その夜はメンバーの結婚披露パーティーも中座して帰宅し
菓子折りを持ってお詫びに行きました。
私:「この度は、誠に申し訳ございませんでした。」
お父ちゃん:「ははは。
そんな気にしないでいいよ。
誰でも飲んだらそういう事もあるよ。」
なんて優しい人なんだ!!
人は見かけで判断してはいけないなー、と思いました。
そんな事よりもそもそも俺が悪いんだ。
昨日、親しい社長さんと話していて
「体力が無くなったし酒も弱くなったね。
物忘れも激しいし。
本当に体のケアをしないと長持ちしないね。」
とお互いボロボロになった体の話をしました。
「やっぱり、食事・運動・睡眠が大事だね。
そして、酒は適量に留める事だね。」
と意見は完全に一致しましたが
本当に言行一致するかが問題です。
皆さんも、20代、30代までは無茶をする機会が多いでしょうし
健康な人であればら回復も早いと思います。
しかし、40代、特に後半以降は無茶しては駄目ですよ。
折角、健康であれば定年もなく続けられる良い仕事をしているのに
自らの職業人生を短くするような事はしてはいけません。
「アノネ
ひとのことじゃないんだよ
じぶんのことだよ」 みつを
合掌。