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「厚労省のブラック企業対策」

「厚労省のブラック企業対策」

新語流行語大賞 2013のトップテンに 「ブラック企業」 が入ってしまいました。

そもそも「ブラック企業」とは、下記のような意味らしいです。

「異常な長時間労働やパワーハラスメントなど劣悪な労働条件で従業員を酷使するため、

離職率も高く、過労にともなう問題等も起きやすい企業のこと。

新卒・若者を大量に採用し、そして使い潰して利益を上げ、急成長する新興産業の大企業を指す。

もともとはネットで誕生した俗語だが、2012年にはブラック企業大賞も創設されている。」

このようなブラック企業対策に、いよいよ厚労省も動き始めました。

12月14日(土) 日経新聞(夕刊)からの抜粋です。

求人票に離職者数明示

ブラック企業対策 厚労省が要請 15年春卒採用

「過重労働やパワーハラスメントで若者らを使い捨てる「ブラック企業」が

社会問題化する中、厚生労働省は14日までに、2015年春卒予定の

大学生や大学院生の雇用を希望する企業に対し、過去3年間の

採用者数と離職者数を求人票に明示するよう要請することを決めた。

ブラック企業は大量採用して過酷な労働を強い、次々と退職に

追い込んでいくのが特徴。

求人票への記入は強制ではないが、明示しないと「明らかにできないほど多い」

とみられる可能性もあり、就職を希望する学生の参考にしてもらう考えだ。」

なるほど、 「求人票に過去3年間の採用者数と離職者数を書かせる」

というのは採用企業にとって多少のプレッシャーにはなりますかね?

でも既にネット上で様々な情報が流通していますから

多くの学生は事前に知っているでしょう。

「ブラック企業大賞」 なども発表されています。

それに、この手の企業は昔からありましたよ。

「新卒・若者を大量に採用し、そして使い潰して利益を上げ、

急成長する新興産業の大企業を指す。」という意味なら

ある意味、証券会社・先物取引・消費者金融・事業者金融など金融業界全般。

それから、不動産販売、羽毛布団販売、●通信、ブライダル産業、新興人材派遣会社

リクルートやインテリジェンスも危なかったです。(笑)

ただ、リクルートに関して私見を申し上げると、

「使い潰された」という感覚は全くないのです。

多分、辞めた多くの社員も、そういう感覚を持っている人は少ないでしょう。

むしろ、「鍛えてもらったおかげで今も何とか食っています」という

感謝の気持ちが大きいです。

これは他の会社にもある程度共通して言える事だと思います。

「使い潰された」と言う人も「鍛えてもらった」と言う人もいるでしょう。

皆さん、意外と当時の上司や仲間と今でも親交があったりします。

やっぱり、「同じ釜の飯を食った戦友」的な共感があるのでしょう。

もちろん、個別案件で不幸にも自殺された元社員の方の裁判事例などを見聞きすると

とても「ブラック企業」を応援する気持ちにはなれません。

ただ、社会的に貼られたレッテルが全ての社員に当てはまるかと言うと

違うだろうと思います。

新興成長企業がエスタブリッシュメントになるためには

ものすごいエネルギーを結集しなければならないことは明らかです。

そのような実態を調べた上で自分の志向と合うかを判断するしかないです。

また、労基法と新興企業の労働実態がかけ離れている点を是正する必要もあります。

私は、「戦争に行くよりリクルートに入った方がマシ」と思って入社しましたが

今の学生さんや若者にそんな感覚は求めません。

規模が小さく知名度が無くても

事業内容が地味でも

自分に合った会社を地道に探してください。

私の次女も来春3月から非常に厳しい会社に入社します。

もうアルバイト研修もしており大変です。

日本全国どこに配属されるかもわかりません。

休日も不定期です。

「頑張り過ぎる前に必ずお父さんの所に相談に来い」

と言い聞かせています。

全力で娘を守ります。

「にんげんはねえ

追いつめられると

弱いもんだな

ひとごとじゃない

自分のこと」               みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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