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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ボンクラ営業部長のせいで社員が辞める。その時、社長はどうする?」

「ボンクラ営業部長のせいで社員が辞める。その時、社長はどうする?」

私はその会社の社員ではないので

真相はよくわかりません。

ただ、ある人材紹介会社の社員が次々と退職しています。

辞める社員に理由を聞くと

皆さん同じ理由なんです。

「営業部長が実力もないのに

社長にだけ上手な人で

社員に自分の意見を押し付ける。

それで業績が上がればいいが

全然上がらないし

人はどんどん辞めていく。

補充のために新人を採用しても育たない。

何より裏表があって尊敬できない。」

真相がわからないだけに

全てを鵜呑みするわけではありません。

社長と営業部長がしっかり話し合って

意図的に社員の入れ替えを行っているかもしれません。

確かにそういう荒療治が必要な会社もあります。

しかし、私はこの会社の営業部長をたまたま知っています。

本気でやれば仕事ができないわけではないですが

上司の評価を過剰に気にして

それを基準に動くタイプだと思っていました。

ですから、部下から見ると

信用できるタイプではない言うのも頷けます。

一方で、社長は真面目で謙虚な人だと思います。

それなりに苦労もされてきたと伺っています。

「何とかこの社長の役に立ちたい」 と思わせる魅力があります。

ある日、社長と営業部長と私の三人で飲みに行きました。

社長がトイレで席を立たれた時に

私が営業部長に聞きました。

私:「どうだ? 新しい職場は?」

営業部長:「うーん、想像できますよね?

       大した事無いですよ。」

いかにも面倒臭そうな顔をして言いました。

私:「なんだ、その言いぐさは?

   社長に失礼だろう!!」

そして、社長がトイレから戻ってきました。

私:「おい、お前、

   今言った事をそのまま社長に言ってみろ!!」

営業部長:「・・・・・・」

私:「社長、こんなボンクラを営業部長にしておいたら

   御社はガタガタになりますよ。」

社長:「え!!

    どういう事ですか?」

私:「こいつは御社や社長の事をバカにしてますよ。

   こんなヤツを営業部長にしておいてもいいんですか?」

社長:「武谷(たけや)さん、急にどうされたんですか?」

私:「ですから社長、こいつにだまされないでください。」

社長:「それは言い過ぎですよ。

    今は頑張ってくれていますから。」

私:「社長、本当にだまされますよ。」

社長:「もう今日はこれぐらいで。」

私:「こらお前!!

   お前がこの業界にいる限り

   俺はお前をずっと見てるから忘れるなよ。」

営業部長:「・・・・・・」

そして私がトイレに立って席に戻ったら

社長も営業部長もいませんでした。

酒席でしたが

初めての場でもありましたので

飲んだ割に酔っていませんでした。

だから、数年経過した今も昨日の事のように覚えているのです。

真剣に社長に意見したのですが

どれぐらい届いたのか?

届いていませんね。

従って、その後も人事は変わらず

相変らず営業部長はボンクラがやっており

人の流出が止まりません。

この会社の現役社員やOB・OGの方々は

私が何を言っているのか

すぐにわかると思います。

社長は孤独です。

社長の胸の内は社長にしかわかりません。

しかし、結果は 「大きなミスマッチ」 だったのではないでしょうか?

社長に耳障りの悪い事を言う人を

周囲に置いた方がいいと思います。

創業10年を越えると

会社にも社長にも

色々アカがたまります。

「ひとの世の幸不幸は

人と人とが逢うことから

はじまる

よき出逢いを」                           みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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