「半沢直樹の続編」
半沢直樹の続編
「ロスジェネの逆襲」 を読みました。
わかりやすく気分転換になるので
仕事の合間に読みました。
デフォルメして書かれていると思いますが
昔、都市銀行13行と政府系金融機関
全てに新規のアポイントを取り営業しました。
本当にお世話になった銀行も数行ありまして
今でもとても良い思い出になっています。
一方で、小説を読みながら
「うーん、銀行ってそうだよな」
思い出す部分も多かったです。
私が
「御行で口座を作らせていただいています」
と言っても
「あ、そー」
とだけ言って
「当行をご利用いただき、ありがとうございます」
という一言は全く出て来ません。
余程の富裕層か優良法人しかお客様だと思っていない証拠です。
昔、ある大手都市銀行の管理職研修に
360度評価を用いた事がありました。
40項目に渡り
・自己評価
・部下からの評価
・上司からの評価
を採点していただくのです。
ところが、結果は当人も含めて全員が
5点満点のオール5点を全項目に付けた資料が戻ってきました。
当人は自分には全く改善すべき点は無い。
部下も上司も
「彼は非の打ち所がない」
というあり得ない結果です。
漫画のようで、もう笑うしかありません。
この結果が、その銀行の組織体質を現していると思いました。
「大組織って大変なんだろうな」
「息苦しいだろうな」
と感じて何やら悲しくなりました。
今は銀行も国内だけでなく国際競争にもさらされ
昔とは随分変わっていると思いますし
そうであればいいと願います。
しかし、「みずほ銀行」 の対暴力団融資発覚後の対応などを見ていると
相変らず???です。
ここで先人の知恵を拝借します。
「組織というものは、いったん出来上がると、
奉仕すべき対象よりも、
組織それ自体の存続の方が
常に優先するという危険をはらんでいる。」 一倉 定
「組織というものは、いったんこれが生まれると、「組織自体の存続」のみが
最重要な命題となってしまうという恐ろしいものなのである。
組織を存続させるための最重要条件は、「変化を阻止する」ということである。
変化は常に組織のピンチを意味し、指導者失脚の危険を伴うからである。
組織の暴威は、会社の業績を低下させることなど朝飯前、
会社をつぶしかねない危険極まりないものなのである。
企業体はお客様がなければ、それ自体が存在しない。
お客様の要求に応えなければ企業はつぶれてしまう。
そして、お客様の要望は常に変わり続ける。
変わり続けるお客様の要望に応えるためには、
企業体自身もこれに合わせて変わり続けなければならないのである。
我々は「変化に対応できる」全く新しい組織理論を持たなければならない。」
「つまづいたって
いいじゃないか
人間だもの」 みつを
合掌。