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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「社員を管理するためではなく、お客様のためのKPIを」

「社員を管理するためではなく、お客様のためのKPIを」

何らかのKPIを導入し

人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)のマメジメントや評価に活用している

人材紹介会社が多いです。

私自身もそうしていました。

しかし、多くの人材紹介会社のコンサルタントは

「KPIは経営者や上司が自分たちを締めつけるための道具だ」

と思っています。

一方、経営者や上司は

「KPIをクリアすれば必ず良い業績結果に結びつくから導入している」

と考えています。

経営と現場との間にKPIに対する理解の乖離が起きています。

その結果、現場の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)は

「KPIなんか、やってるふりをすればいい。

要するに売上目標を達成すれば文句はないだろう?」

と思っています。

実態として、経営者や上司は

売上目標を達成したコンサルタントが

KPIをクリアしていなくても叱ることは少ないです。

「結果オーライ」 のマネジメントをしているケースが散見されます。

もちろん、売上目標もKPIもクリアしていないコンサルタントは

ここぞとばかりに叱ります。

「KPIをクリアしていないから売上目標も達成できないんだ!!」

と叱るわけです。

そうすると、KPIの意味ってなんでしょうか?

やはり、売上目標を達成できないコンサルタントを詰めるための武器でしょうか?

本来のKPIはそうではないはずです。

本来はKPIをクリアすることによって

お客様の満足度が上り

同時に会社の業績も上がるというものだったはずです。

では、お客様の満足とは何でしょう?

色々あるでしょうが最終的には、

「クライアントの求人充足率」 と

「登録者の決定(成約)率」 でしょう。

これが求人・求職双方の要望に応える究極の数値です。

大手人材紹介会社であれ、ブティック型人材紹介会社であれ

お客様の要望にどれぐらいの確率で応えられるかが勝負です。

この要望に応えてこそ

お客様に頼られるエージェントになれます。

従って、

「KPIはコンサルタントの業績管理以前に、お客様の要望を満たすためにやっている」

と経営者や上司が自信を持って言えないと

「顧客視点のない無機質な数字」 になり機能しなくなります。

私もKPIを強要してコンサルタントに嫌われましたから

今、自分がプレイヤーに戻り

自省の念を込めて書いています。

KPIを内部管理のための無機質な数字にしないようにしましょう。

そのためには、内向きにならず顧客視点でKPIを運用しましょう。

ここでまた先人の経験と知恵に学びましょう。

「事業は学問でもなければ理論でもない。

事業の存続を実現する戦いなのである。」           一倉 定

「事業経営は「市場活動」である。

この最も基本的なことが忘れられ、企業の内部を管理することが

事業の経営であるかのような錯覚にとらわれている人々が大部分である。

世にいわれる「経営学」なるものは、この錯覚にもとづく間違った思想と理論に

満ち満ちている。

そしてそれが計り知れない害毒を社会に流しつづけているのである。

事業経営の最高責任者である社長は、この妄想に惑わされることなく、

事業に対する正しい認識、 「事業の本質は市場活動である」 を持たなければ

ならない。

そうでないと、正しい事業の経営はできないのである。

マネジメントと称する内部管理の理論は、事業経営を知らないやからの、

きれい事の観念論である。事業経営にきれい事は危険である。

事業は学問でもなければ理論でもない。

事業の存続を実現する戦いなのである。」

「どろをかぶらずに

ほんものの仕事はできぬ」          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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