「ぶれない人材紹介会社が生き残る」
大手人材紹介会社と
特定領域に特化したブティック型人材紹介会社とが
よく比較されます。
クライアントやキャンディデートといったお客様から
厳しく比較される時代になりました。
それぞれの強みと弱みがありますので
ケースバイケースで使い分けが行われています。
同じ大手人材紹介会社でも
「若手を大量採用したい」 というケースでは
リクルートキャリアとインテリジェンスに依頼するクライアントが多いでしょう。
若い転職希望者も上記2社に登録する人が多いでしょう。
しかし、「スペシャリティーの高い人や英語ができる人を採用したい」 というケースでは
大手の中ではJACリクルートメントに依頼するクライアントや
ブティック型人材紹介会社に依頼するクライアントが多いと思います。
その結果、大手人材紹介会社でも1件当りの成約単価が大きく異なります。
(大手人材紹介会社の平均成約単価:推定額)
・リクルートキャリア 130~140万円
・インテリジェンス 120万円前後
・JAC 170~180万円
・エンワールド 220万円前後
1件決める労力は年収に関係なく、あまり変わりません。
むしろ、若年層(低年収層)の方がキャリアの方向性が決まっておらず
労力がかかる場合もあります。
ハイキャリア層(高年収層)は方向性が決まっているので
初回面談の段階で紹介先企業を容易に絞ることができます。
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の
生産性は成約単価によって大きく左右されます。
このような事を考慮すると
自社の事業領域や自社の強みをどこに設定するか
これを決めることの重要性がわかります。
ただ、一度植えつけられた企業のブランドイメージは
そう簡単に変えられないという難しさもあります。
ここでまた一つ、先人の教えから学びます。
「市場の全ての要求を満たそうとすると、
全ての要求を満たせなくなる。
お客様が望むのは、
全ての品が揃っていることではなく、
自分の買いたい品が豊富に
揃っていることである。」 一倉 定
「企業の持っている資源(人・物・金・時間)は有限である。
それにひきかえ、お客様の要求は無限である。
だから、どんなマンモス企業であろうとも、
お客様の要求を全て満たすことは、初めからできない相談である。
お客様の全ての要求を満たそうとすると、
全ての要求が満たせなくなってしまうのである。
とすると、有限の資源しか持っていない企業のあり方は自然に決まってくる。
それは、お客様の要求の特定の部分に限定し
その中でお客様の多様な要求を満たす。ということである。
お客様の要求の特定の部分に事業を絞り、
これにわが社の資源と努力を集中することである。
これが集中の原理である。」
どこまでを自社の事業領域とするか?
この課題は企業体力や市場の成長性などによっても異なると思います。
ただ、「自社の強みだけは絶対に磨き続けなければいけない」
という事ははっきりしていると思います。
自社の強みを益々強くしましょう。
「どんな雑草でも
時期がくれば
だまって
自分の花を咲かせ
自分の実をつける」 みつを
合掌。