「採用しても採用しても社員が増えない」
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)を採用しても採用しても
毎月辞めてしまう社員がいるので
社員数が増えなくて困っています。
社員数が増えなければ計画通りに売上を伸ばすこともできません。
このような人材紹介会社に時々遭遇します。
三歩進んだつもりなのに
実は三歩戻って進んでいません。
もちろん、社員が辞めるには様々な理由があります。
・仕事を覚えたら早く独立したかった。
・同業他社に好条件でスカウトされた。
・毎日数字に追いかけられる営業活動に疲れた。
・上司の厳しい指導や詰めについていけない。
・残業や休日出勤があまりに多く体調を壊してしまった。
・努力したつもりだが業績が上がらず挫折した。
・人並み以上の業績なのに給料が安くて不満がある。
・上司や周囲の社員との人間関係がこじれてしまった。
・無理な経営計画や無理な目標を追いかける気力が無くなった。
色々ありますが
退職理由を大別すると、下記のような要因に別れます。
1 給与・待遇
2 労働時間
3 厳しい目標管理や行動管理
4 経営不信
5 業績不振
6 人間関係
もちろん、ある程度は覚悟の上で入社した会社ですから
中には自分の甘さが原因で退職する人もいるでしょう。
ただ、多くの退職者が恒常的に出てしまう会社というのは
それなりに特有の体質が組織風土に浸みこんでいる気がします。
端的に言うと
「上司と部下との信頼関係ができていないのに人使いが荒い」
このような会社が多くの退職者を出していると思います。
まだ会社の規模が小さくてアットホームな雰囲気があった時は
意思疎通も円滑で
仕事は厳しくも
「一緒に会社を大きくしよう!!」
という気持ちでまとまっていたのですが
規模の拡大と共に
また拡大を急ぐあまりに
社員との信頼関係ができあがっていない状態で
厳しい指導や詰めをしなければならなくなります。
上司と社員との関係は
小規模だった時に比べて
どうしても希薄になってしまいます。
経営者も上司も社員も余裕が無く
みんな懸命に働いているのに
なぜか以前のように楽しくないし
業績も上がらなくなって
雰囲気が悪くなり
内向きな不満や愚痴が多くなります。
このようなバッドサイクルを断ち切るのは本当に大変でしょう。
私は経営者失格なので
他社の経営を論評する立場にありませんが
少し立ち止まってリスタートするしかないのではないでしょうか?
こんな時は、先人の経験や知恵に学びましょう。
「わが社の業績不振は、
お客様を忘れたのが原因である。」 一倉 定
・会社の業績が振るわない根本原因は、
必ず社長がお客様の要求を無視しているからであり、
お客様の要求を無視している限り、
何をどのようにやっても会社の業績は絶対によくならない。
・お客様を無視する会社は、お客様から無視される。
その結果は、倒産への道を歩まなければならないことになるのだ。
それにもかかわらず、お客様を無視する会社は決して少なくない。
もしもわが社の経営が不振であったり、行き詰ってしまったならば、
まず第一に反省してみなければならないことは、
「お客様を無視していないか」でなければならないというのが私の主張である。
・何も言わないお客様なるがゆえに、お客様の無言の叱責が分からず、
業績不振の対策が全く見当外れになっている例を、
私は数多く見せつけられるからである。
うーん、ドキッとします。
言われてみれば当然ですが
全然やり切れてないです。
内向きにならず
「常にお客様に目を向けなさい」
という基本に戻るしかないですね。
もう一度頑張りましょう!!
「いまから ここから」 みつを
合掌。