「西洋の差別意識」
かみさんに連れられてヨーロッパに行くと
最近よく言われる事があります。
「日本人は静かで上品ですね。
その点、中国人はうるさくて
マナーが悪くて嫌いです。」
一瞬いい気にさせられるのですが
日本人観光者向けのお世辞でしかないと思います。
以前は日本人もマナーが悪くて
最近の中国人のように
評判が悪かったです。
中国人の事を悪く言うと
日本人が喜ぶ。
逆に、日本人を悪く言うと
中国人や韓国人が喜ぶ。
そんな風に思って
セールストークにしているだけでしょう。
これは 「無意識の差別」 ではないでしょうか?
「中国人より日本人の方がマシ」
というのは
東洋人全体を下に見ている上から発言だと感じるのです。
差別意識を感じてしまいます。
何人であるかは関係ないのです。
欧米人でも東洋人でも
アメリカ人でもイギリス人でもフランス人でも
日本人でも中国人でも韓国人でも
どこの国でも良い人も悪い人もいます。
どこの国でも美談もありますが
残虐な犯罪もあります。
欧米人だから良いとか
東洋人だから悪いとか
そんな単純な話じゃないですよね?
以前、台湾出身のキャンディデートAさんを
あるプラントメーカーにご紹介しました。
その方は、日系企業の中国工場で生産管理の管理職をされていました。
その時、面接同席した際の話です。
面接官:「Aさんは、中国人のマネジメントで気をつけている事はなんですか?」
Aさん:「中国人は日本人を悪い人だと思っている人が多いです。」
面接官:「そこが心配ですね。」
Aさん:「だから私ははっきり言います。
中国人にも良い人も悪い人もいるでしょう?
日本人にも良い人も悪い人もいます。
同じです。
日本人だから全部悪い人じゃないです。
良い人もたくさんいます。
貴方たち、わかりますか?と。」
これって世界共通だと思います。
「何人だから良い、悪い」
「白人だから良い。有色人種だから悪い。」
「どこの出身だから良い、悪い」
経済の国境は無くなっても
偏見はなかなか無くならないですね。
欧米人にも良い人は多いので
誤解しないでくださいね。
気に障ったら済みません。
「名もない草も実をつける
いのちいっぱいの
花を咲かせて」 みつを
合掌。