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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「半沢直樹ブームと銀行に就職した友人」

「半沢直樹ブームと銀行に就職した友人」

久しぶりにテレビドラマというものを通しで観ました。

なぜか身近に感じておもしろかったです。

サラリーマンとか会社組織というものを経験している人は

「こんなの現実にあるわけがない」

と思いながらも楽しめたのではないかと思います。

時代劇の 「暴れん坊将軍」 や 「水戸黄門」 が終わって

勧善懲悪の単純明快な番組が無くなってしまいました。

悪代官と悪徳商人がグルになって民衆を苦しめ

酒を酌み交わしながら

「お主も悪よのー」

という連中を

暴れん坊将軍や水戸黄門が出てきて

最後は完膚なきまでにこらしめるというお決まりの展開です。

必ずそうなるとわかっているのに

なぜか観てしまう後味サッパリ気持ちいいというヤツですね。

「暴れん坊将軍」 や 「水戸黄門」 が終わる前に

恋愛もの中心の 「韓流ドラマ」 や 

難解なストーリーの米国ドラマなどが入ってきました。

誰もが意識的に観たいと思っていたわけではないでしょうが

そんな日本のテレビドラマ迷走の時代に

この単純明快な 「半沢直樹」 がタイミング良く出てきました。

それも 「時代劇」 という若者に馴染みのないカタチでなく

「現在劇」 として出てきました。

それによって多くのサラリーマンはもちろん

働く女性やサラリーマンの奥さん

その子供にまで視聴者の幅を広げました。

今時の小学生も熱中して観ていたようです。

それぐらい共感できてわかりやすいという事ですね。

ヒーローと悪者とがはっきりしているので

米国ドラマのように難解な事を考えずに済み

ストーリーに身をゆだねていればいいので楽です。

日曜日の夜

また明日から嫌な仕事が始まるのに

あまり難解なドラマなど観たくないですからね。

とにかく楽しませてもらいました。

最終回の終わり方に不満を持っている方が多いそうですが

高視聴率のドラマを1回で終わらせないための

あくまで続編への序章ですよね。

個人的には気持ちよく終わってほしかったですけどね。

続編の展開も見えている気がしますし。

どうせ出向先の子会社にも問題があって

それを 「半沢直樹」 が解決するというような展開ですかね?

でも、わかっていても

また観てしまうでしょうね。

ところで、このドラマを観ながら

銀行に就職した友人の事を時々考えていたんです。

数年前、日経新聞の人事欄を見ていて

大学の同期がメガバンクの

大阪駅前支店の支店長になったと知りました。

「あいつ、やっぱり頑張ってるな」

と思ったんです。

二流大学出身者としては

かなり頑張ってる方です。

しかし、最近検索してもそこにはいないようです。

やっぱり、一流大学卒で本店勤務でないと厳しいでしょうね。

本店勤務の行員でも役員まで上り詰めるのは

ほんの一握りです。

仕事ができるのは当たり前で

その上に組織の中で上手に泳ぐ知恵と運が必要です。

大企業は多くの場合がそうなので

出世したいのであれば

一流大学卒で人間関係に自信がある人以外は

就職しない方がいいですよ。

また、ある程度の年齢になれば

出向なんて当たり前です。

ドラマでは 「出向」=「終わり」 みたいに描かれていましたが

あくまで銀行員としては終わりでしょうが

サラリーマンとしては残りの人生まだまだこれからです。

そういう意味でも銀行に就職した同級生たちには

頑張ってほしいと思います。

とにかく 「半沢直樹」のように

一人で大銀行の組織をかき回すなどという事は絶対にできません。

それも次期頭取候補の常務を引きずり下ろし

取締役会で土下座をさせる事などあり得ません。

でも、それがわかっていても痛快でおもしろかったです。

悲しい過去の憎しみがベースにあるのは不幸ですが

「半沢直樹」 の仕事に対する信念は伝わってきました。

我々も何らか気概を持って仕事をしたいですね。

「途中にいるから中ぶらりん

底まで落ちて

地に足が着けば

ほんとうに落ち着く」          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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