「イチローに真のプロフェッショナリズムを学ぶ」
4000本打った後のイチローの会見にはしびれました。
イチローの話を聞いていて、自然とうなづいたり、涙が出たりするような会見でした。
「結局、4000という数字が特別なものをつくるのではなくて、
記録が特別な瞬間を作るのではなくて、
自分以外の人たちが特別な瞬間を作ってくれるものだ
というふうに強く思いました」
「こういうときに思うのは、
別にいい結果を生んできたことを誇れる自分では別にないんですよね。
誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、
僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。
それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、
誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」
「プロの世界でやっている、どの世界でも同じだと思うんですけど、
記憶に残っているのは、上手くいったことではなくて、
上手くいかなかったことなんですよね。
その記憶が強く残るから、ストレスを抱えるわけですよね。
これは、アマチュアで楽しく野球をやっていれば、いいことばっか残る。
でも、楽しいだけだと思うんですよね。
コレはどの世界も同じこと。皆さんも同じだと思うんですよね。
そのストレスを抱えた中で、瞬間的に喜びが訪れる、
そしてはかなく消えていく、みたいな。
それが、プロの世界の醍醐味でもあると思うんですけど、
もっと楽しい記憶が残ったらいいのになあというふうに常に思っていますけど、
きっとないんだろうなあと思います」
「これからも失敗をいっぱい重ねていって、
たまに上手く行ってという繰り返しだと思うんですよね。
何かを、バッティングとは何か、野球とは何か、
ということをほんの少しでも知ることが出来る瞬間というのは、
きっと上手く行かなかった時間とどう自分が対峙するかによるものだと思うので、
なかなか上手く行かないことと向き合うことはしんどいですけど、
これからもそれを続けていくことだと思います」
私はこの言葉に一番しびれました。
フィールドは全く違いますが
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の仕事にも通じる
部分があると思いました。
私も不調な時にどう過ごすかが全てだと思っています。
「なにをやりながら…自分をプッシュしてきたわけではなくて、
毎日同じことを繰り返す、厳密に言うとすべて同じではないんですけども、
そういうことで自分を安定した状態にもっていくというテクニックはあると思います。
ただ、それを毎日継続できたとしても精神が常に安定するとは限らないんですよね。
ただ、その時点の自分でできることを、考えられることをやっておきたいということですね。
それでも結果的に不安定な状態になることはもちろんありますし、
もちろん、その割合が多いとは言わないですよ、時々そういうことがあるということですね。
特によくない結果だったり、難しいゲームの後というのは、
気持ちを整理することはとても難しい状態にあることがあるので、
いつも続けていることをまた続ける、
その日も続けることが
時々しんどいなあと思うことがありますけど、
そこは頑張りを見せるとこでしょうね。
それは自分で続けてきたつもりです。」
いやー、いつも考えながら過ごしていないと
とっさの質問にこのような回答はできないでしょう。
実際、過去に下記のような様々な名言を述べています。
「夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」
「なにかを長期間、成し遂げるためには、考えや行動を一貫させる必要がある」
「苦悩というものは、前進したいって思いがあって、
それを乗り越えられる可能性のある人にしか、訪れない。
だから苦悩とは飛躍なんです」
今後もイチローの進化を励みに応援したいと思います。
こんなストイックな大選手を支えている奥さんの内助の功も国民栄誉賞級ですね。
私は家内に何度も質問しました。
私:「イチローと松井ならどっちを選ぶ?」
家内:「えー!!
イチローは怖いよ。
私はとても無理。
松井の方が安心できる。」
松井も凄い選手です。
でも何だか、
「貴方がいい加減な人だから気楽だよ」
と言われている気がしました。
「ひとつの事でも
なかなか思うようにはならぬものです
だからわたしは
ひとつの事を
一生けんめいやっているのです」 みつを
合掌。