「マネージャーになるためには?」
「マネージャーになる」 という事と 「マネージャーとして成功する」 という事とは違います。
成長企業ではポストがたくさんあるので、
「マネージャーになる」 のは比較的簡単です。
単純に業績を上げて、上司から悪く思われなければなれます。
しかし、こんな感じで簡単にマネージャーになってしまうと
なった後に苦労します。
身近な上司のマネをするだけで、大した勉強などしてませんからね。
もちろん、上司の長所に学ぶ事は大切なのですが、
それだけでは単なるミニ上司になってしまうだけです。
上司の短所もマネしてしまう人が多いです。
私自身もその典型だったと思います。
これでは限界があります。
マネージャーにはなれても、マネージャーとして成功する事はできません。
経験から学ぶ事も大切ですが、
同時に体系的な学習も必要です。
色々な書物を読むのもいいでしょうし、
セミナーやビジネススクールに通うのもいいでしょう。
色々な人と意見交換したり議論したりする事もいいでしょう。
断片的な経験の蓄積だけではなく、
体系的な学習をした上で過去の経験を整理し直す必要があると思います。
体系的・理論的な学習をして、
過去の経験を引き出しに分けて入れ直す感じでしょうか?
このような学習をしている人なら、マネージャーとしても成功できると思います。
理由は、組織の現状分析と打つべき対策がすぐにわかるからです。
これはマネジメントと言う地図を持っている人にしかできません。
地図が無いと、自分がどこにいて、どっちに進めばいいかわからないからです。
地図を持っていれば、
「現状は目的地からどれぐらいはずれているか?」
「なぜ今、東に進むのか?」
わかりやすくメンバーに説明できます。
逆に、地図の無い目隠し状態の中でハードワークさせらたら
メンバーはたまったものじゃありません。
とか何とか色々書きましたが、私には偉そうに言う資格はありません。
一方で、マネジメントには理屈じゃない部分も大きなウエイトを占めています。
例えば、 「意志の強さ」 「実行力」 「ハングリー精神」 「忍耐力」 などです。
よくあるのは、
戦略は間違っていないけど具体的な戦術に落ちてないとか、
戦術も間違っていないけど実行力が不足しているとか、
そういう 「理屈は立派だけど元気のない組織」 です。
これを動かすのが 「リーダーシップ」 だと思います。
リーダーの魅力、牽引力です。
リーダーは個性豊かな人が多いですが、
その個性が組織を動かす大きな原動力になっていると思います。
「リーダーシップ」 が昇華されると、最後は 「使命感」 になるそうです。
そういう「使命感」を持ったリーダーが名経営者になるのでしょう。
「師匠とは
うそかけひきの
一切まかり通らぬ人
そして一生頭のあがらぬ人
弟子は一人もいないけれど
我執強き私には
一生師匠が必要です」 みつを
合掌。