「営業利益率85%の会社と赤字の会社」
色々な人材紹介会社がありますが、
営業利益率85%という凄い会社もあれば、赤字の会社もあります。
人材紹介業で大手と呼ばれている会社の営業利益率は、
だいたい20~35%ぐらいで推移しています。
従って、85%という利益率は驚異的ですが、それなりのカラクリはあるのです。
簡単に申し上げると、トップクラスのコンサルタントが少人数でやっている会社は
自ずと利益率が高くなります。
ご存知のように経費で圧倒的に大きいのは人件費です。
従って、粗利益に対する人件費率を控えめに抑制すれば、
自ずと利益率は跳ね上がります。
大手人材紹介会社の粗利益に占める人件費率は50~60%、
オフィス賃貸料金が10~15%、
宣伝広告費が10~20%程度です。
仮に人件費が50%、オフィスが10%、宣伝広告費が15% だとすると
その他諸々の経費5%を差し引いても、営業利益率は20%になります。
従って、いかに一人一人の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の
生産性を高められるかが勝負なんです。
一人当たりの生産性(粗利益)が1.5倍になれば、人件費率が同じ50%でも
社員の年収を1.5倍にできるのです。
オフィスや宣伝広告にも多額の投資ができます。
一方、少数精鋭でやっている人材紹介会社は簡単に営業利益率を上げることができます。
粗利益6000万円プレイヤーが3名でやっている会社があります。
会社の粗利益は1億8000万円です。
我慢して年収は一人1000万円に抑制しましょう。
三人で3000万円です。
3人なので小さなオフィスで十分ですから賃貸料も安いです。
年間240万円としましょう。
人脈もスキルもあるので、宣伝広告費に多額の投資は必要ないです。
年間760万円としましょう。
これで概算1億4000万円の利益が出て、営業利益率は78%になります。
更に、自社の集客メディアを持っている場合は、宣伝広告費を抑制できますし、
自社メディアを他社に売って収益を上げることもできます。
そうすると営業利益率85%という数字をたたき出すことが可能になります。
その代り少人数で死ぬほど働かないといけないので、
当面の年収だけが目的の人では長続きしません。
そこまで利益を出して、その先何に投資して、どんな会社にするのか?
そういうビジョンとか目的が本気で共有されていることが不可欠です。
「生きているうち はたらけるうち 日のくれぬうち」 みつを
合掌。