「失うものがある人は強い」
「失うものがない人は強い」 とは言いますが、 「失うものがある人は強い」 とは
あまり言いませんね。
しかし、「失うものがある人は強い」 と最近実感させられた事がありました。
昨年転職されて、今年の春先まで苦しまれていたAさんから教えられました。
大変優秀な人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)で
前の会社でもトップコンサルタントでした。
思慮深く謙虚で丁寧で、
「Aさんであれば、どんなクライアントやキャンディデートからも信頼されるに違いない」
と第一印象から感じる事の出来る方です。
「私も転職する時にAさんにお世話になりたかった」
と思います。
そんな素晴らしいAさんが、
「転職した会社には大変満足しています。
本当に素晴らしい社員の方々と一緒に仕事ができて気持ちいいです。
ただ、私自身の業績が上がらない事が申し訳なくて、
武谷(たけや)さんにもご迷惑をおかけしていないかと
心配しております。」
とおっしゃったのには、私も涙が出そうになりました。
周囲の環境のせいにせず、「あくまで自分が至らない」 と何度もおっしゃったのです。
そんなAさんから、最近嬉しいお知らせをいただきました。
このQ(四半期)、ついにトップの売上を上げたとの事でした。
「しかし、これまで会社に迷惑をかけたので、もっともっと頑張って恩返しします」
と書かれていました。
あくまで自分に厳しいAさん、周囲の事を思いやり責任感の強いAさん、
尊敬します。
Aさんが転職された際に接していてよくわかった事がありました。
本当にご家族を愛して大切にされているという事です。
一家の主として、男として、親として、
「絶対に家族を守り幸せにする」
という強い家族愛を感じました。
従って、「失うものがない人は強い」 とも言いますが、
「失うものがある人は強い」 と、Aさんに気づかせていただきました。
「愛情深い人は強い」 という事ですね。
Aさん、ありがとうございます。
今後もあまり無理をされず、お体を大切に益々良い仕事をされてください。
「花はただ咲く ただひたすらに」 みつを
合掌。