「大河ドラマ面談」
先日お越しになったキャンディデートAさんの話です。
いつものように学生時代から現在に至るまでのご経歴を確認しました。
入社動機、その会社での実績、そして転職理由です。
それを聞き終わったら、今後の希望を聞きますよね。
Aさんに関しては、時間切れで、今後の希望を聞くところまで行きませんでした。
いやー、こんな面談は初めてです。
ご経歴のヒアリングで時間切れです。
結局、来週あらためてお会いすることになりました。
話が長いのですが、ストーリーがおもしろいので、こっちも聞いてしまうんです。
話の随所に過去の恩師(先生)や社長、上司、先輩などの個人名が出てくるんです。
個人名だけでなく、その人のキャラクターの話まで出てきます。
Aさんはまだ30代ですが、人生が波瀾万丈で 「大河ドラマ」 みたいなんです。
私も時間が気になって途中で、
「もうちょっと簡潔に話してください。時間がいくらあっても足りません。」
と言おうかと思いました。
しかし、それを言ってしまうと、壮大な 「大河ドラマ」 が終わってしまうと
思いとどまりました。
「もういいや。今日は大河ドラマの前半だけにしよう。」
と割り切り、ご経歴の説明が終わろうとした時に、わざと時計を見ました。
私:「Aさん、済みませんが、ちょっとお時間がなくなりました。」
Aさん:「いやー、どうも済みません。
長々と話してしまって申し訳ございません。」
私:「いやいや、Aさんの話は味があっておもしろいからいいですよ。
この続きは日をあらためてという事ではどうでしょうか?」
Aさん:「私の方はそれで構いませんが、武谷(たけや)さんはよろしいのですか?」
私:「はい、途中で終わったら、今日お会いした意味がないですから、
また来週お会いしましょう。」
Aさん:「ありがとうございます。」
ラグビーや極真空手をやって、今でもトレーニングをしているので、すごい筋肉マンです。
Tシャツ1枚という超薄着で外人みたいでした。
根性があって人柄も良く、大変人に好かれるタイプだと思います。
来週再度お越しいただき、次回は 「大河ドラマ」 を最後まで聞きます。
「わたしは今日の一日を大事に生きたろうか」 みつを
合掌。