「転職先を決めて相談に来ました」
今週も優秀な人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)Aさんにお会いしました。
人材紹介歴5年、業績もいいです。
事前にご紹介したい会社をリストアップして面談に臨みました。
私:「今日は初めてですので、これまでのご経歴や今後のご希望を伺って、
最後に具体的な求人の話をさせていただきます。
宜しくお願い致します。」
Aさん:「済みません。
最初に申し上げておかなければいけない事がございます。」
私:「ほー、何でしょうか?」
Aさん:「実は既に1社から内定をいただいたばかりなんです。」
私:「へーそうですか? それは、おめでとうございます。」
Aさん:「ありがとうございます。
ただ、その会社に対する回答期限が来週明けなんですよ。」
私:「えー、それじゃあほとんど時間がありませんね。
面接1回で終わるような会社でないと無理じゃないですか?」
Aさん:「そうなんです。
大変申し訳ございません。」
私:「じゃー、今日は普通の面談をしても仕方ないですね。
どこの人材紹介会社に内定したんですか?」
Aさん:「はい、X社です。」
私:「あー、X社ですか?
クライアントですよ。」
Aさん:「そうでしょうね。
武谷(たけや)さんは、率直にX社の事をどう思われますか?」
私:「それはAさんが、今後どんなコンサルタントになりたいのかによると思います。
その辺はどうですか?」
Aさん:「はい。二つの希望があります。
①スペシャリストとして人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)を極めたい。
担当分野をもっと深く知り尽くして、この分野で一番のコンサルタントになりたい。
②やったらやった分、もっとお金も稼ぎたい。」
私:「マネジメント志向は無いんですか?」
Aさん:「そんな事はないですが、あくまでプレイングマネージャーでいたいです。
軸はあくまでプレイヤー志向です。」
私:「わかりました。
そういう志向であれば、X社はAさんに向いていると思います。
厳しいですが成長できる環境でしょうね。」
Aさん:「そうですか? 良かったです。安心しました。」
私:「ところでAさん、今の会社ではAさんの希望は叶えられないのですか?」
Aさん:「ある程度は叶えられます。とても感謝しています。
でも、もっとメリハリのある厳しい環境でチャレンジしてみたいと思います。」
私:「今の会社は少し生ぬるいですか?」
Aさん:「はー、正直に言うと、そう感じています。」
私:「思い切って厳しい会社に転職して、もっとストレッチしたいですか?」
Aさん:「はい、そのように考えています。
すごいコンサルタントが何人もいるようですし、大変でしょうが刺激になると思います。」
私:「何かもう腹が決まってるじゃないですか?
私に相談しなくてもいいでしょう?」
Aさん:「いや、やはり相談して良かったです。
あらためて自分の気持ちが整理できました。
本当にありがとうございます。
今日は大変貴重なお時間を無駄にさせてしまい、申し訳ございません。」
私:「わかりました。
それじゃあ友人・知人で悩んでいるコンサルタントがいたら必ず紹介してください。」
Aさん:「はい、必ずご紹介させていただきます。」
私:「では、頑張ってください。
今後とも宜しくお願い致します。」
Aさん:「はい、こちらこそ宜しくお願い致します。」
またボランティア面談でしたが、こういう事が将来必ず良い事につながりますからね。
Aさん、新天地での益々のご活躍をお祈り致します。
友人・知人の紹介、待ってますよ。
「ひとの世の幸不幸は人と人とが逢うことからはじまる よき出逢いを」 みつを
合掌。