「人生やり直したい!!(その1)」
ブログをお読みいただいている方からお問い合わせをいただくのは嬉しいです。
「いつもブログを読んでいます」
と言われると、 「ご紹介できる求人は無いな」 と思っても、お断りしにくいものです。
先日もブログの読者Aさんからお問い合わせいただきました。
30代半ば、人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)未経験、法人営業経験もなし。
正直困りました。
でも、ブログをお読みいただいているし、何らかの相談には乗りたいと思いました。
履歴書と職務経歴書を拝見すると、大変きちんと書かれています。
Aさんの誠実さがにじみ出ていると感じました。
ご紹介できる求人が無いのに、遠方からご足労いただくのも申し訳ないので、
電話面談をさせていただくことにしました。
私:「はじめまして。
今日は電話で済みません。」
Aさん:「いいえ、お忙しい中、相談に乗っていただくだけでも有難いです。」
私:「なぜ、今から人材紹介会社志望なんですか?」
Aさん:「はい。
私も一度転職していますが、今の会社に移る際に、
人材紹介会社にお世話になったんです。」
私:「1社目と今の会社では全く異業種で仕事内容も全然違いますよね?」
Aさん:「はい、そうなんです。
そんな転職が実現できたのも、私を担当していただいた
人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の方のおかげだと思っています。」
私:「どこの会社のコンサルタントでしたか?」
Aさん:「インテリジェンスの方でした。」
私:「そうですか?
じゃあ、その時のコンサルタントのようになりたいんですね?」
Aさん:「はい。
何のために誰のために働くのか?
それが明確な仕事をしたいんです。」
私:「わかります。
しかし、そんな学生みたいな事を面接で話したら落ちますよ。」
Aさん:「そうなんですか?」
私:「貴方が心からそう思っているのなら、海外青年協力隊に入って貧乏な国で
働けばいいじゃないですか?」
Aさん:「そうですね。」
私:「他にも転職理由がありますよね?」
Aさん:「はい。
ずっと年収300万円台なんです。
これでは実家も出れないです。
もっと年収を上げて自立したいです。」
私:「そうですよね?」
Aさん:「はい、そういう現実的な理由もあります。」
私:「わかりました。
でも、人の役に立ちたいなんて、学生みたいな志望動機では駄目ですよ。
どんな仕事でも犯罪以外は誰かの役に立っているんです。
この仕事は誰からお金をもらってると思いますか?」
Aさん:「はい、求人企業からですよね?」
私:「そうです。
貴方は求人企業に対して、どのように役に立てますか?」
Aさん:「はい・・・。
そのような視点はあまり持ってなかったです。」
私:「そうでしょうね?
登録者としてサービスを受けただけですからね。
反対側の顧客である求人企業の事がわかりませんよね?」
Aさん:「はい、想像でしかわかりません。」
私:「想像でもいいので考えてみてください。
高いお金を払って、人材紹介会社から紹介された人を採用するのです。」
Aさん:「そうですよね。
企業にとっても大きなリスクだと思います。」
私:「しかし、そんなリスクをおかしても採用したいわけですよね?
会社を成長・発展させるために必要だから、そこまでしても人材を採用するわけですね。」
Aさん:「そうですよね。
人材側だけの事情を考えて応募しても駄目ですね?」
私:「駄目などころか、それじゃ学生以下ですよ。
今時の学生の方が余程業界研究や企業研究をしていますよ。」
これ以上書くと長くなりますので、明日続きを書きます。
「トマトがトマトであるかぎり それはほんもの
トマトをメロンに見せようとするから にせものとなる」 みつを
合掌。