「義理人情面接」
大変義理人情に厚いキャンディデーAさんの話です。
この1か月で既に3回飲んでいます。
電話だけでも通算5時間以上話していると思います。
この方がいかに義理人情に厚いかという象徴的な事がありました。
複数のクライアントで面接が進んでおり、どちらからも高い評価をいただいています。
その内のX社の社長面接での事です。
私:「遠隔地にお住まいなので、交通費を支給していただけないでしょうか?」
役員:「もちろんいいですよ。社長面接ですからね。」
という事で気持ちよく交通費を支給していただきました。
ただ、他にも東京で複数の面接があるので、私がAさんに申し上げました。
私:「Aさん、どうせその日は東京で泊まりになりますし
翌日は他社の面接にも行かれたらどうですか?」
Aさん:「そんなわけには行きません。
今回の交通費はX社さんに支給していただくのに、ついでに他社の面接に行くなんて
私にはできません。」
私:「ほー、そんな事を言う人に久しぶりに会いましたよ。
義理人情に厚いですね。」
Aさん:「バカだと思われるかもしれませんが、そんな事をしたらX社さんに申し訳ないです。
他社の面接にはあらためて自腹で来ます。」
私:「立派だな。
Aさんみたいな人は最近少なくなりました。
尊敬しますよ。
他社の面接に行くように勧めた私が恥ずかしいです。」
Aさん:「いえいえ、これは私の性分と言うか生き方ですから。
面倒な人間で済みません。」
私:「いいえ、こちらこそ俗な人間で済みません。」
このような話でした。
まー本当に最近珍しい義理堅い人です。
私も 「なんて自分は俗な人間なんだろう」 と思いハッとさせられました。
「一事が万事」 という言葉があります。
こういう一つの言動にその人の人間性が現れますね。
もちろん私よりずっと若い方ですが、教えられます。
「アノネ
人間にとって一番大事なものはなにか?
そこを原点として考えてゆけば
あとは自然にわかってくるよ」 みつを
合掌。