「売上ゼロの月とキャッシュフロー」
直近3年間で売上ゼロの月が3回ある。
転職が比較的多いのは、4月、1月、7月、10月など期初が多い。
逆に4月に新卒も中途も入社した後の5月、6月はイマイチだ。
GWの連休の影響もあるだろうし、6月にボーナスをもらって7月入社という人も多い。
12月も厳しい月だ。
12月のボーナスをもらって、切りの良い新年1月に転職する人が多いからだ。
過去3回のゼロの月は、上記のセオリーにはまっている。
直近ゼロの月は、やはり昨年の12月だ。
まあ、ゼロの月もあれば5件以上の月もある。
一喜一憂しないで、同じペースで淡々と継続することだ。
売上よりも入金(キャッシュフロー)の方が重要だ。
請求書を出しても、入金が3ヶ月先では意味がない。
毎月コンスタントに入金があれば焦る必要は無い。
日本の会社は判で押したように、末締めの翌末払いが多い。
これをできるだけ交渉して支払サイトを短くしてもらう事だ。
リクルートエージェントにいた時は、この事に関して問題意識は持っていなかった。
さすがに翌々末払いは部長決済だったが。
従って、ほとんどの契約が末締めの翌末払いだった。
4月1日に入社して請求書を出しても、入金があるのは5月31日である。
納品(納人)したのに、60日もお金が入ってこないのだ。
この重要性に気づかされたのは、JACリクルートメントに転職してからだ。
役員会では必ず支払サイトの資料が配布され、田崎忠良取締役最高顧問に叱られた。
紳士的で穏やかな田崎さんが叱るのは、この件だけだった。
田崎さん:「入金までの平均日数が30日を超えてるよ。
どうなってるの?
ちゃんとクライアントと交渉してるの?
こんな60日なんてクライアントを放置しちゃ駄目だよ。
役員自ら訪問して、もっと早く支払ってもらうように交渉しなさい。
当社の規定は2週間以内だよ。
君たち黒字倒産って知ってるよね?
P/Lが黒字でも銀行にお金が無かったら会社はつぶれるよ。
入金があっての会社だよ。」
驚くべき事に当時のJACの入金までの平均日数は30日を切っていた。
リクルートエージェントより1か月も早くお金が入ってくるのだ。
これは凄い事だと思う。
多分、この件に関しては今でも厳しく指摘されているだろう。
独立開業して仕事をするようになって、あの時の田崎さんの指摘が痛いほど身に染みる。
もちろん、売上あっての入金であるが、いかに早くお金を回収するかという努力が重要だ。
支払いサイトを短縮化する交渉を真面目にやっている人材紹介会社は多くないと思う。
「やれなかった やらなかった どっちかな」 みつを
合掌。