「人材紹介会社立ち上げ成功事例」
先週、人材紹介会社の経営幹部の方々との飲み会があった。
元インテリジェンスの近藤さんが幹事をやってくれて、
半年に1回ぐらい呼んでいただいている。
元インテリジェンスの宇都宮さんが経営する神田の地下室 「大寅」 に集まる。
下記、「大寅」さんのHPです。とても美味しく良心的なお店です。
今回は、近藤さん(ヘッドハンター)、松井さん(サーチ会社役員)、高橋さん(インテ社員)、
林さん(ワークポート副社長)、奥山さん(ギークリー社長)、宇都宮さん(大寅オーナー)、
そして私だった。
・近藤さんはバリバリのヘッドハンターで、早くも年収はインテ時代の数倍になり、
毎晩飲み歩いている。お金と体力の使い道に困っている。
1億円たまったら政治家になるそうだ。
・松井さんは、元サイト・フライト(現インテリジェンス・エグゼクティブサーチ)の経営幹部で
現在は独立開業し、主にベンチャー企業のエグゼクティブサーチを手掛けている。
・高橋さんとは7年ぶりの再会で驚いた。同じ会社で働きお世話になった人だ。
いつの間にかインテの社員になり近藤さんの元部下である。
・宇都宮さんは、元インテで今は「大寅」のオーナー経営者で、いつもお世話になっている。
見るからに人柄の良い熱い方だ。
さて、問題は残りのお二人。
林さん(ワークポート副社長)、奥山さん(ギークリー社長)である。
このお二人の経営のやり方にKFSがあるのではないかと思うのだ。
結論から言うと、下記の成功要因があると思った。
1 採用
2 風土醸成
3 システム化
4 専門特化
5 経営者としての腹のくくり
リクナビネクストエージェントネットワークのランキングをご覧いただきたい。
約400社の人材紹介会社が参画する中で、ワークポートは下記の結果だ。
・総合満足度4位
・転職決定人数2位
・紹介求人案件満足度4位
・カウンセリング・対応満足度6位
ギークリーは下記の結果だ。*まだ設立1年の紹介会社である。
・総合満足度3位
・転職決定人数6位
・紹介求人案件満足度1位
・カウンセリング・対応満足度1位
林さん(ワークポート副社長)、奥山さん(ギークリー社長)に共通するKFSがあると思う。
それが前述した下記の要因である。
1 採用(性格の良い人を積極採用する)
2 風土醸成(社内のコミュニケーションを促進する)
3 システム化(情報共有や仕事の効率化を推進する)
4 専門特化(得意な領域からこじあける)
5 経営者としての腹のくくり(質か量か方針を明確にする)
両社ともIT・ネット業界に強いという点では一致するが、
ワークポートは従業員100人、ギークリーは創業1年で10人未満の会社だ。
そんなギークリーは丁寧な仕事で他社との差別化を図るのは当然であり、
その結果が下記に現れている。
・紹介求人案件満足度1位
・カウンセリング・対応満足度1位
一方、売上10億円以上の規模になったワークポートが、質だけではなく量対応重視の
システム化を推進するのも当然である。
そこまでシステム化を推進しても、「決定人数2位」でありながら、「総合満足度4位」を
キープしているのは、さすがと言わざるを得ない。
・総合満足度4位
・転職決定人数2位
ギークリーもこのまま順調に大きくなれば、当然システム化に注力する。
いや、既に注力し始めている。
人間でなくてもできる、人間でない方が正確に早くできる、
そういう部分はシステム化に着手し始めている。
この2社の動向を観察すれば、立ち上げのKFSが見えてくる。
「当り前の事をやっているだけじゃないか?」と言う方もいらっしゃると思うが、
それならば、ご自分でできるかどうかやってみればいい。
実際はできない会社が多いのが実態だ。
このように多くの人材紹介会社の中でも、経営力の違いによって業績に大きな差が生まれる。
この事実は、いずこの業界も同じである。
「批判はしたけれど自分にできるだろうか」 みつを
合掌。