「減り続ける給料?」
株式会社ビジネスコーチ(人材ビジネス経営戦略コンサルティング会社)
小出義之さんからの人材ビジネスに関するニュースクリップの抜粋です。
■人材業界ニュース
転職希望者の年収減、3年連続、20・40代で顕著、民間調査。
2012/12/20 日経産業新聞 23ページ
「人材サービスのインテリジェンスは同社に登録した転職希望者(正社員)の
平均年収は前年比4万円減の442万円だったと発表した。
減少は2010年から3年連続。
企業の人件費抑制で幅広い年代の給与水準が下がっており、
転職でよりよい処遇を求める傾向が顕著になっている。
年代別で減少が目立ったのは20代(前年比2万円減の343万円)と、
40代(同3万円減の608万円)だった。
30代は横ばいの458万円、
一方、50代は同20万円増の754万円だった。
中高年を対象とした希望退職などの募集が増え、
比較的所得の高い正社員の登録者が増えたとみられる。
職種別では技術職(電気・電子・機械)が前年比19万円増の
496万円だった。エコカー開発などの技術者需要が高まったことが影響した。
IT・通信系も同6万円増の474万円。
スマートフォン関連の技術者の不足が影響した。
建築・土木系でも給与が増えたがその他は軒並み減少した。
ただ、11月時点の企業からの求人数は09年1月以降の最高水準
となっていた。
調査は2011年10月~12年9月末に同社に新たに登録した
20~59歳の正社員約10万人を対象にインターネットを通じて集計した。」
実感値に近い調査データですね。
企業の「給料の安い人を数多く雇用して生産性を上げる」という方針が
如実に現れています。
不況?デフレ経済? だから仕方ないですね。
でも、人材紹介業に携わっていると、あまり不況は感じないですよね?
求人数が減少していないので。
しかし、このデータを見ると明らかにわかります。
企業は安上がりな人材を採用し生産性を上げようとしています。
逆に人件費が高くフットワークの悪い人は切ろうとしています。
当り前です。
だから、歳を重ねるとともに謙虚にならないと。
一流大学を卒業し一流企業に入社して、一生安泰だと思ったら、
「明日から来なくていいよ」と言われ途方にくれます。
こういう方々が、
「俺なんか人材紹介業にピッタリだよね?
人材紹介会社のコンサルタントは英語もできないのに
バカなヤツばかりだ。」
とか言ってお越しになるのですが、
「貴方が一番ハズレです。人の気持ちがわからないでしょう?」
と言って帰っていただきます。
かわいそうだな。
「いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび」 みつを
合掌。