「入社後6か月以内が一番辞めたくなる常識」
「今の会社に一生」3割、新入社員、入社半年で半減、民間調べ。
2012/12/16 日本経済新聞 朝刊 3ページ
「今の会社に一生勤めようと思っている新入社員は30・6%で、
回答率は入社直後の60・1%からほぼ半年で半減したことが
日本生産性本部の調査でわかった。
1997年の調査開始以来、最大の落差となった。
「仕事を続ける自信がない」「やりがいを感じない」との答えが目立った。
転職してもよいとする人は4割を超えた。
入社後の研修や教育体制の充実が課題となりそうだ。
今春入社した新入社員を対象に10~11月にかけてアンケート調査をし、
340通の回答を得た。
「仕事を通じてかなえたい夢がある」との回答は入社直後の70・5%から
50・7%に低下した。
一方で「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」と答えた新入社員は
昨年から0・4ポイント増え49・9%と、ほぼ半数に達した。
理由の内訳をみると「視野を広げたい」が42・6%、
「国内では経験できない仕事に挑戦したい」が23・7%だった。」
当り前の結果だと思うのですが・・・。
新卒で入社後半年なんて昔から一番辞めたくなる時期ですよね?
「5月病」という言葉があったぐらいです。
優等生は違うかもしれませんが、私なんか劣等生だから毎日出勤するのが
つらかったです。
格好悪いから他人には言えませんけど、毎日トイレでもがいてましたよ。
新卒に関わらず中途採用でも辞める人は短期間で辞めます。
逆に、最初の半年・1年を乗り切ると長く勤務する人が多いです。
環境も生活も大きく変わる、学生と社会人の常識は違う、
最初が一番苦しいに決まってます。
それを楽しめる人は少数派で、苦しむ人が多数派です。
更に、日本を取り巻く経済情勢はどんどん厳しくなっています。
親や教師の教育も甘くなっています。
昔より現在の方が状況が顕著に悪化しています。
そんな中では、こんな「根性なし」の結果が出て当り前だと思います。
「転職したい」とか「海外勤務したい」とか大半は逃避です。
現状が嫌だから「転職」とか「海外」とか。
だったら最初から違う業界や海外に行けばいい。
それなのに、「入社後の研修や教育体制の充実が課題となりそうだ。」
というのはやや他責だと思います。
我々人材紹介業界も安易に「第二新卒転職」を煽ってはいけません。
少なくとも私は「ブラック」と言われる会社に入社された方で
3年以上勤務された方には、
「厳しい会社でよく頑張りましたね。」と本気で言います。
逆に、3ヶ月で辞めた方には、
「自分で選んだのに、なぜもっと頑張れなかったのか?」と言います。
人間は自分の不幸を環境や他人にせいにした瞬間に成長が止まります。
日曜日の選挙で落選した人、おめでとう。
しばらく苦しいけど努力すれば明るい未来が待っているでしょう。
当選した人、よほど気を引き締めて努力してください。
「いいことはおかげさま わるいことは身から出ださび」 みつを
合掌。