「グローバル人材採用の行方」
■人材業界ニュース
2012/11/26 日本経済新聞 朝刊 21ページから一部抜粋
「世界で活躍できる「グローバル人材」の採用については、14年卒では転機を迎えそうだ。山田氏はグローバル人材の採用について「これまで過熱気味だった」と指摘。外国人や留学経験者らを採用しても、人事制度の整備の遅れで人材を有効活用できないケースが多いとみる。このため、14年卒では「従来の拡大の動きに一定のブレーキがかかる」と予測する。
企業のトップからはまだグローバル人材を求める声がしばしば聞かれるが、一部の調査ではすでに採用ニーズの減退が浮き彫りになっている。例えば、人材サービスのヒューマネージ(東京・千代田)が7月に実施した調査では、グローバル人材の採用予定がある企業は全体の45・1%と前年から3・5ポイント低下。採用を検討していない企業は前年比10・7ポイント上昇の27・8%となった。
海老原氏は海外大卒の外国人学生を日本本社で直接採用しても「即戦力にならず、言語の面でコミュニケーションにも苦労することを企業が実感し始めた」と話す。企業がグローバル人材を十分に活用できる人事制度を整えるまでには、留学経験のある日本人学生を採るなどの現実的な手法に落ち着く可能性が高い。」
言語の問題だけでなく、価値観(ビジネス慣習や報酬欲求)も日本人とは異なります。
しかし、だからと言ってグローバル人材採用が無くなるわけではありません。
実際に、グローバル人材採用をサポートするサービスを展開されている
人材紹介会社のCEOにお話を伺いました。
「『とにかく採用』という課題から、『アセスメントや教育・定着化』という問題に移行している。
人材会社は、そういう課題を解決できるように、サービスを進化させなければならない。」
との事でした。
ブームや横並びが好きな日本企業です。
そんな動機で1年や2年やってやめてしまったら、何も得るものはありません。
日本人だけで国際ビジネスを成功に導くのは難しいので
やり始めたグローバル人材採用です。
現地の事は現地の人に任せた方がいいです。
本社の企業理念やビジネス慣習を教え、実務教育をしっかりしたら、
自国の現地法人で幹部社員として活躍してもらいたいです。
いずれは、現地法人のトップになってもらいたいです。
外資系企業の日本法人も外国人がトップをやっている会社はあまり成功してないでしょう?
マネジメントには苦労しますが、それを補って余りあるメリットがあるから
グローバル人材採用をしているのだと思います。
業績を上げたら早く報酬を上げるなど、人事制度の運用は変えなければいけないでしょう。
日本の自動車メーカーなどは、世界中に工場も持ち、大変な苦労をしています。
ちょっと舵取りを誤ると、ストライキや団体交渉など大きな苦労もあるでしょう。
でも、その苦労が重要なマネジメントノウハウになります。
座して死を待つぐらいなら、思い切って勝負するしかありません。
それこそ経営者の決断だと思います。
「考えてばかりいると日がくれちゃうよ」 みつを
合掌。