「ミクロがマクロを話題にしても仕方ない」
簡単に言うと、小さな人材紹介会社がマクロ経済を気にしても仕方ないという意味です。
市場シェアの小さな会社は、マクロ経済を気にするよりも、自社の経営を筋肉質に
することを考えないといけないと思います。
そもそも人材紹介業では、最大手のリクルートキャリア(旧:リクルートエージェント)でも
市場規模が2000億円として市場シェアは20~25%しかないのです。
仮に、リクルートキャリアが400億円、インテリジェンスが150億円、JACが60億円だとすると
大手3社合算しても600億円で市場シェアの30%程度です。
逆に残り70%の市場は数多くのミクロな中小エージェントが稼いでいます。
その中で売上10億円以上の人材紹介会社は果たして何社あるでしょうか?
ごくごく少数です。
売上10億円以上の会社は立派な準大手企業です。
むしろ、当社のように売上1億円未満の零細エージェントが何千社もあります。
当社のようなミクロな会社の社長さんの中でも、
マクロ経済の動向をやたら気にされている方がいらっしゃいます。
申し訳ないのですが、笑ってしまいます。
市場シェアが0.05%にも満たない会社が、マクロ経済動向を気にしてどうするのでしょうか?
そんな事を気にするぐらいなら、自社をもっと筋肉質にすることを考えるべきです。
(自社を筋肉質にする心得)
1 社長自らトップコンサルタントであれ。
2 得意分野を明確にすること。
3 利益を生み出す人材しか採用しないこと。バックオフィスの社員は不要。
4 広告宣伝費(キャンディデート募集費用)は最低限に抑制すること。
5 オフィスは賃料の安い場所を借りること。
以上の五項目さえ守れば、会社がつぶれることはありません。
バブル崩壊やリーマンを乗り越えた方々には 「釈迦に説法」 で済みません。
もちろん、小さな会社でもマクロ経済の影響は受けます。
リーマンショック時、大手人材紹介会社も大胆なリストラをしましたが、
小さな人材紹介会社でもコンサルタントの人数を半分から三分の一にしました。
そして賃料の安い小さなオフィスに引っ越しましたよね?
あの時は大変でしたが、それを境に各社は一旦筋肉質になったと思います。
あの時の事を忘れずに採用は慎重に、そして採用後の育成に注力していただきたい
と思います。
好景気の時は適当に採用し、不景気になったら平気で社員を切り捨てる、
人を扱っている我々がそんな事ではいけないと思います。
欲張らずに労力や時間をかけて筋肉質にしましょう。
「厳冬
樹木が余分なものを捨てる季節
樹木が孤独に輝く季節
樹木が黙って根を張る季節
そして一年の中で樹木が最も充実する季節」 みつを
合掌。