「邪魔なプライドは捨ててしまえ」
持つべきプライドと邪魔なプライドがあると思います。
「持つべきプライド」 とは、例えば、 「できるまであきらめずにやり続ける」 とか
他人に対するものではなくて、自分に対する意地みたいなものです。
自分が生きていくために守りたい尊厳でしょうか?
それに対して、 「邪魔なプライド」 もあるような気がします。
簡単に言うと、 「他人に対する見栄」 とか 「虚栄心」 でしょうか?
これもある時は、自分のパワーを発揮する起爆剤になるでしょう。
ただ、これだけではあまり長続きしないような気がします。
例えば、私が人材コンサルタントのAさんにこんな質問をします。
私:「今はなぜ業績が上がってないと思いますか?」
Aさん:「今の会社の経営陣は何を考えているかわかりません。
変な組織や変なルールを作って現場を混乱させています。
そのために仕事がやりづらくなって、こんな環境では誰も業績なんか
上げられません。」
私:「誰も業績を上げられないのに、Aさんの会社は利益を出していますよ。
そんな事があるんでしょうか?」
Aさん:「それは運の良い組織に所属していれば業績は上がられますが、
私が所属している組織では難しいです。」
私:「そうですか?
確かにやりづらそうな組織ですね。大変でしょう。
でも、その中で業績を上げている人は一人もいませんか?」
Aさん:「以前からクライアントを持っている人は上げていますが、
新たに採用された人はほとんど上げられずに辞めていきます。」
私:「そうですか?
Aさんはこの仕事は好きですか?」
Aさん:「はい。好きだし向いていると思います。
経営者との人脈も豊富に持っていますし、経営者と仲良くなるは得意です。」
私:「それは立派な財産ですね。
そんな財産があっても業績が上がりませんか?」
Aさん:「はい。会社の変なルールのせいです。」
私:「Aさんのお気持ちや状況はよくわかりましたが、今の業績では転職先がありません。
会社の中で業績が上げやすい組織に異動させてもらったらいかがでしょうか?」
Aさん:「はい。私もそれを考えています。」
このような感じで、自分は仕事が好きだし適性もあると思っているのですが、
肝心の結果が出ていません。
その責任は会社の組織やルールにあると主張されています。
私も共感できる部分もあるのですが、業務適性が人一倍高いのであれば、
厳しい環境でも人並み以上の業績を上げられるはずです。
数多くの経営者を知っているだけでは人脈とは言いません。
そこからお金を持ってこれてこその人脈です。
そんなに深いリレーションではないと思われます。
華々しい過去のご経歴が自分の進路を邪魔していると感じます。
自分で 「このままでは格好悪い」 と思われているでしょう。
だから、 「邪魔なプライドは捨ててしまえ」 と申し上げたいのです。
そんな見栄は捨てて、本気になって泥にまみれて働けば、元々優秀な方ですから
必ず業績も上がると思います。
40代にして邪魔なプライドを捨てられるか?
それが今後のAさんの人生を左右すると思います。
Aさん、このブログをお読みになっていると思います。
是非、本当の意地を見せてください。
ご活躍を期待しています。
「いまから ここから」 みつを
合掌。