「ガツガツしてないですね。私が決まらなくてもいいんですか?」
時々言われます。
金銭的には困りますが、それは自分のサービスの課題として受け止めます。
田舎者なので根っ子の部分でガツガツしてない、おっとり型の性格です。
ただ、クライアントから前金をいただくリテイナーの営業をしていた時は、
それこそガツガツしていました。
ガツガツしないと前金など取れませんし、マネージャーが鬼のように怖かったからです。
しかし、24年前(26歳の時)、最年少キャリアアドバイザーになった時から
既にガツガツしていませんでした。
元々一つだけ気をつけていた事がありました。
「相手の話を聞ききる。途中でさえぎらない。」
という事です。
キャンディデートが、それまで歩んできた人生という背景・歴史を知りたかったのです。
クライアントに対する営業と同じで、背景・社史を知らないとおもしろくないです。
それを話していただくためには、自分を信頼していただけないと駄目です。
信頼していただくためには、話すより聞くことですよね。
相手は、「聞いてくれた」 「理解してくれた」 と思って
初めて本音を語ってくれます。
私の平均面談時間は2時間で 「長い。長すぎる。」 と言われますが、
逆に 「たった1時間で大丈夫かな?」 と思うのです。
相手が求人情報だけを求めているビジネスライクな人なら1時間で終わります。
ただ、普通はそうではないので、5時間面談した人もいました。
話を聞いているうちに、その人の人生に入り込んでしまい
気がついたら2時間、3時間が当り前です。
そこまで聞くと、クライアントに紹介する際にも自信と執念がつのります。
結果として、成約率も高くなります。
人は相手の話を聞くより自分が話す方が多くなりがちです。
そんな時のためにも、ストップウォッチの活用をお勧めします。
相手と自分が話す時間を計測して比較するのです。
今時の時計はクロノグラフというストップウォッチ機能が付いています。
皆さん、驚くような結果が出ると思います。
多くの人は相手の話を聞いているようで、自分の方がたくさん話しています。
「にんげん我欲のかたまり にんげんのわたし」 みつを
合掌。