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「金メダルの意味は？」

「金メダルの意味は？」

北京オリンピックのテーマソングで、ミスチルの　「ＧＩＦＴ」　という歌がある。

家内は昔からミスチルファンなのだが、私はこの曲を聴くまで興味がなかった。

今はオリンピック開催中でもあるので、毎日この曲を聴きながら仕事をしている。

詞が気に入っている。

（好きな部分）

果てしない旅路の果てに

「選ばれる者」とは誰？

たとえ僕じゃなくたって

それでもまた走っていく　走っていくよ

降り注ぐ日差しがあって

だからこそ日陰もあって

そのすべてが意味を持って

互いを讃えているのなら

もうどんな場所にいても

光を感じれるよ

トップアスリートは、誰もが頂点の金メダルを目指してオリンピックに臨む。

しかし、金メダルを獲れるのは一人だけ、一つのチームだけだ。

それ以前にオリンピックに参加できない選手の方が圧倒的に多い。

サラリーマンの世界も似ている。

多くの人が社長を目指して仕事をするが、社長になれるのは一人だけだ。

部長や課長になれない人も多い。

ただ、誰もが一生懸命、自分の人生を生きている。

日々の努力、それを支えてくれる周囲の人たち。

人一倍の努力をして、実力と幸運に恵まれた人が金メダルを獲る。

これは文句なく凄い事で大絶賛したい。

しかし、銀メダル、銅メダルでも立派だ。

入賞でも立派、参加するだけでも立派、全力を尽くして参加できなかった人も立派。

最後の結果だけでなく、そこまでのプロセスで全力を尽くせたら、

その人の後の人生の支えになるだろう。

何より素晴らしいのは、多くの人に勇気や感動を与えてくれることだ。

「なでしこ」　の宮間キャプテンが、ゲーム終了後、相手チームをねぎらう行動に

注目している。

ワールドカップで優勝した時も、敗れたアメリカの選手にすぐに歩み寄りねぎらった。

今回の準決勝フランス戦後も、ゲーム後、フランスの選手をねぎらっていた。

単に強い「なでしこ」ではなく、チームと日本人の品格を高める素晴らしい行動だと思う。

勝者だけではオリンピックは成り立たない。

勝者もいれば、全力を尽くして負ける敗者もいるから、見ている人に感動を与えるのだ。

「名もない草も実をつける　いのちいっぱいの花を咲かせて」　　　みつを

合掌。