「森本千賀子:プロフェッショナル仕事の流儀の反響」
森本千賀子がNHKに出たことによって、新規クライアンントからの問い合わせが
殺到しているらしい。
*でも、あの放送には彼女の本当の凄さはあまり出ていない。
「是非、森本さんに会いたい」
「うちの会社も森本さんに担当してもらえないか?」
「うちのオーナーが森本さんに会いたいと言っているので、何とかお越しいただけないか?」
後輩だが、私も家内も彼女を尊敬している。
彼女とは直属の関係になることはなかったが、はっきり覚えていることが幾つかある。
1 彼女が内定者時代、懇親会で天真爛漫に盛り上がっていた。
ケダモノ野田が採用担当者だった。
私:「お前はどんな理由で彼女を採用したんだ?」
野田:「彼女はほんまポジティブなんですわ。
なせば成る。
お母さんが立派な人で素晴らしい教育を受けています。」
2 年間MVPの受賞コメント
森本:「私は仕事と思ってやってません!!」
*入社3年目から3年連続受賞で20代で殿堂入り。毎年4億円売り続けていた。
3 あるコンビニ本部に同行させてもらった。
森本:「あー社長、お会いしたかったです!!」
社長:「俺も森本さんの顔を見ないと元気が出ないよ。」
森本:「またそんな事言って!! は、は、は。」
1秒で周囲に花が咲いたように明るくなった。
「この温泉芸者!!」 と思って笑った。
4 私が営業企画部長時代にヒアリングしたら悩んでいた。
私:「何か悩んでいる事はあるか?」
森本:「クライアントのお役に立つためには人材紹介だけでいいのでしょうか?
事業戦略や財務など様々なご提案が必要だと感じています。
だから、今は土日に中小企業診断士の学校に通っています。」
5 私がそろそろ辞めようかと思いながら、暗い顔でオフィスに向かって歩いていた。
何度も後ろから肩をたたかれた。
森本:「おはようございます!!
武谷(たけや)さん、元気ですか?」
本人は早朝5時まで仕事をしてシャワーだけ浴びて、8時半には職場に戻っていた。
そんなメンバーに励まされて、どっちがマネージャーなのかわからない。
6 私がJACに転職後、ソフトバンクの孫さんに呼ばれて求人説明会があった。
森本:「あれー、武谷(たけや)さん、元気ですか?」
森本が最前列で一人で孫さんに質問していた。
7 家内と一緒に銀座を歩いていたら、ばったり会った。お腹が大きかった。
森本:「あー、元気ですか?
二人目の子供ができました。
早く子供をつくってくださいよ!!
楽しいですよ。」
先日の放送を見て、昔の彼女の悩みは払拭されたと感じた。
もう悩んでいる年齢でもない。
経営戦略や財務を勉強するのは良いことだ。
しかし、それを実行するのは人間だ。
どんな立派な学齢や職歴を持っていても、オーナー経営者との相性が悪ければ
何の役にも立たない。
知識や経験より人間力が必要だ。
幾つもの成功と失敗事例を見て、森本が一番わかるはずだ。
森本千賀子が業界のトップコンサルタントとしてNHKに出たことによって、
「我こそが真のトップコンンサルタントだ!!」 と怒っている人も多いらしい。
大いに結構だ。
それぐらいのプライドを持って仕事をしてほしい。
トップコンサルタントは森本一人ではない。
彼女には1秒で周囲に花を咲かせる人間力がある。
他のトップコンサルタントにも個性なりの強みがある。
それでいいじゃないか。
次回は、ラッセルの安田さんあたりに登場していただきましょう。
「生きているうち はたらけるうち 日のくれぬうち」 みつを
合掌。