「3年かけてじっくり育てるよ」
先週、面談したキャンディデートがいます。
インスピレーションがあったので、その場でクライアントの社長に電話しました。
私:「お忙しいところ、突然で済みません。
良い人材がいますので今から30分後に連れて行ってもいいですか?」
社長:「はは、今から30分後ですね。
応接室が満杯かもしれませんが、私は対応できますよ。」
私:「ありがとうございます!!
近くの喫茶店でもいいですから、是非お引き合わせしたいので宜しくお願い致します。」
社長:「わかりました。
それでよろしければお待ちしております。」
双方とも突然私に引き合わされたので、最初は手探りな感じでしたが、
同じ大学の先輩後輩で同県人でもあるという共通点もあり
初対面でも話のネタはありました。
キャンディデートは人材紹介業未経験だったので、
社長自ら人材紹介業のやりがいや醍醐味を熱く語っていただきました。
本来は私がやるべき動機付けまで社長がやってくださったわけです。
社長、ありがとうございます。
一方、キャンディデートも人材紹介業を全く知らないのに、
社長に対して自然体で的を射た質問をしていました。
頭とセンスの良さを感じました。
社長とキャンディデートとの会話の中で、私が感動した話がありました。
社長:「未経験者にいきなり結果は求めないよ。
短期間にラッキーで成約できる場合もあるけど、そんなのは長続きしないからさ。
まずはじっくり足腰を鍛えなきゃね。
だから、3年はじっくり育てるよ。
短期間で人を判断しないよ。
もし興味が持てるようだったら、他の社員にも会ってもらうから。
うちの社員に会ってもらえば、どんな会社かわかってもらえるから。」
自信と責任感に満ちた言葉でした。
最近はへどが出るほど 「急げ、急げ、スピード、スピード」 と言われます。
そんなに急いだ結果、本当に業績が積みあがっていますか?
社員が育ち定着していますか?
別にゆっくりやれとは言いません。
一定以上の時間と労力をかけないと社員は育たないし
社員の離職率が高い会社では良い風土醸成もできないので
「急がば回れ」 と言っているのです。
しかし、この軸をぶらさずに実行できている会社が少ないのです。
「3年はじっくり育てるよ」 と言うためには、社長の腹のくくりが必要です。
このような会社が増えていくと、この業界は見違えるほど良くなると思います。
「いまから ここから」 みつを
合掌。