「オリンピック選手だって人間だもの」
人生をかけた本気のスポーツは最高ですね。
一流のアスリート同士の4年に一度、いや、人生に一度の戦いです。
観戦していると、 「相手との戦いと言うより自分との戦いなんだ」
という雰囲気が伝わってきます。
感動的であり、ある気味で残酷です。
私は若い頃のへなちょこ部活を思い出すと情けないことばかりです。
「あの時、なぜもっと走れなかったのか?」
「あの時、なぜあきらめたのか?」
「あの時、なぜもっとトレーニングしなかったのか?」
「あの時、なぜもっと強気になれなかったのか?」
「あの時、なぜもっと周りを見なかったのか?」
後悔することが多くて、本当に自分は駄目だと思ってしまいます。
オリンピック選手は優れた才能の上に大変な努力を重ね選び抜かれた人たちです。
そんな凄い人たちが人生をかけた戦いをしています。
そんな凄い人たちの 「勝った・負けた」 で一喜一憂している我々ですが
まさに選ばれし者だけの 「心技体」 の戦いです。
「心」、「技」、「体」、 どれが欠けても駄目ですが、
最後は 「運を呼び込む強い心」 だと思います。
私は勝者より敗者に関心が向いてしまいます。
例えば、女子柔道の福見選手と中村選手です。
メダルを期待されながら、5位と初戦敗退という過酷な結果です。
これまでの二人には大変な人生があり、今回の厳しい結果が出て
そして今後の二人の人生が始まる。
トップに上り詰めながら、最後は金メダルを獲れなかった二人の人生が始まる。
常人にはできない努力と経験をした二人の人生に幸多かれと願います。
そして、自分の貴重な経験を礎に、多くの人に良い影響を与えてくれることを期待します。
今回の挫折を乗り越えて、勇気を失った人たちを元気づけてほしいです。
二人ができることは、柔道以外にも限りなくあります。
勝者にだけでなく、敗者にこそ心から 「ありがとう」 と言いたいです。
しばらくはゆっくり休んでください。
「いまから ここから」 みつを
合掌。