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「人材コンサルタントから事業会社の人事へ」

「人材コンサルタントから事業会社の人事へ」

特に若い人材紹介コンサルタント（キャリアコンサルタント）は、

事業会社の人事への転職を希望する人が多い。

色々な理由がある。

・売上目標を追い続けるのに疲れた。

・人事の方が中長期的なキャリアパスがあるような気がする。

・人材の入社後の成長を見届けたい。それに関与したい。

・人材紹介会社は所詮アウトサイダー。インサイダーになりたい。

前向きな理由も、そうでもない理由も含めてよくわかる。

また、人材紹介コンサルタント経験者を、人事として積極的に採用する企業も少なくない。

これにも理由がある。

・採用（紹介）業務に関与した経験がある。

・どうすれば良い人材を採用できるかを知っている。

・人材紹介会社の使い方が上手なはずだ。

このように事業会社は、基本的に人事と言うより　「採用スペシャリスト」　として見ている。

中長期的に人事のプロとして育成するプランを用意している会社は少ない。

「即戦力＝採用担当者」　として見られていることをお忘れなく。

特に、　「人材紹介会社の使い方が上手なはずだ。」　に期待している会社も多い。

人材紹介会社の内部事情に精通しているので、　「アメとムチ」　を使い分けられる。

・ある時は、ムチで厳しく人材紹介会社の尻をたたく。

・ある時は、アメをぶらさげて人材紹介会社をモチベートする。

そういう意味では、人材紹介会社出身者が人事をやっている会社とお付き合いするのは大変だ。

実際、厳しい採用担当者が多いと聞く。

しかし、人材紹介会社に厳しくしすぎると、ドン引きされて全く採用できなくなる。

だから、厳しくしたり優しくしたり、人材紹介会社を絞り込んだり、色々な事をする。

採用担当者も自分のクビがかかっているので仕方ない。

要するに、採用担当者にも採用人数目標もあるし、社内各部署から文句も言われるし、

全然楽な仕事ではない。

むしろ、　「一生自社の採用だけやってろ！！」　と言われる方がつらい。

人事に転職するなら、それぐらい厳しいものだと覚悟して臨んでほしい。

採用以外の仕事もやりたいなら、社労士の資格ぐらいは取った方がいい。

「やれなかった　やらなかった　どっちかな」　　　みつを

合掌。