「無理やり決められそうになった若者(その2)」
昨日のブログの続編です。
昨日の夕方、Aさんがわざわざ菓子折りを持ってお礼に来てくださいました。
結局、内定を受諾されることにしたそうです。
求人企業側のAさんに対する誠意・熱意が感じられたこと、
現職との比較において環境が改善されること、
このような理由で熟慮の結果、内定受諾に至ったようです。
私:「おめでとうございます!!
自分で決めた以上は次の職場でも頑張ってくださいよ。」
Aさん:「はい。頑張ります。
今の会社でも辞めるまでは恩返しのつもりで精一杯頑張ります。
それにしても、ちょっと悔しいです。」
私:「悔しいとは?」
Aさん:「私が入社することによって、大手人材会社をもうけさせて、
担当キャリアアドバイザーの成績になると思うと悔しいです。」
私:「そうでしょうね。
もう少しましなアドバイザーなら良かったのにな。」
Aさん:「私の父親ぐらいの40代の人なんですが、
もし私の父があんな態度をとる人だったら本当に嫌です。」
私:「そんなにひどかったんですね?」
Aさん:「はい。
『内定を辞退します』 と言った時の態度の豹変ぶりは本当に怖かったです。
トラウマになりました。」
私:「済みませんね。
人材紹介業界全体の恥です。
申し訳ありません。」
Aさん:「担当者が変われば違うんでしょうか?」
私:「はい。
残念ながら同じ会社でも担当者によってサービスレベルが相当違います。
もちろん、個別の相性もありますが。」
Aさん:「でも、こちらから担当者を選ぶことはできませんよね?」
私:「最初はそうですね。
ただ嫌だと思ったら、担当者を替えてもらうように言っていただくと
すぐに別の担当者がつきます。
でも、ちょっと勇気がいるかもしれないですね。」
Aさん:「本当は変な人が一人でもいたら駄目ですよね?」
私:「おっしゃる通りです。
万一将来また転職を考えることがあったら、その時は事前に私に連絡してください。
親身な人材紹介会社の親身なコンサルタントを指名して、その人にAさんの担当に
なっていただきます。」
Aさん:「ありがとうございます。
もしまた転職する場合は、武谷(たけや)さんに良いコンサルタントを
紹介していただきます。
今回は面識もない私の突然の相談に乗っていただき、
本当に助かりました。
ありがとうございました。」
一人の人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の良くない態度によって、
人材紹介業全体のイメージダウンになります。
その逆にイメージアップになることもあります。
私たち一人一人が、そんな自覚を持って日々の仕事に取り組みたいですね。
「ひとの世の幸不幸は人と人とが逢うことからはじまる よき出逢いを」 みつを
合掌。