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「他社応募状況のヒアリング」

2012-7-10
カテゴリー：キャリアコンサルタントの基本姿勢

「他社応募状況のヒアリング」

キャンディデートとの初めての面談の際、

「現在の活動状況はいかがですか？

他にはどんな会社に応募されていますか？」

と、通常は聞きますよね？

少なくとも上司や先輩からは、ちゃんと聞くように指導されていると思います。

この質問には下記のような意味があると思うのです。

1　その人がどんな会社に応募しているかを聞くことによって志向・本音がわかる。

2　既に応募されている会社をだぶって紹介しないで済む。

3　選考がどの程度まで進んでいるかを知り、結果が出る時期のスピード調整を行う。

応募されている具体的な企業名まで伺いたいところですが、

答えていただける人も、いただけない人もいます。

答えていただけない人は、登録しているエージェントに口止めされているのでしょうか？

口止めなんてする必要ないのにね。

別に応募されている社名を知ったからと言って、まともなコンサルタントなら

その会社を誹謗中傷したりしませんよね？

ただ明らかにブラックだとか、明らかにご本人の志向とずれていると思う場合は

自分なりの意見は申し上げます。

私の場合、アバウトな部分がありまして、他社応募状況を聞かない場合も多いです。

「そんな細かい事はどうでもいいじゃん。

どうせ最後はご縁がある会社に決まるんだから。」

と思っているところがあるんです。

キャンディデートとクライアントとのご縁もあれば、キャンディデートと私とのご縁も

あると思っています。

全てはご縁です。

だから、できるだけ恣意性を排除した方が良いのではないかと思っています。

「どうしても自分が担当するクライアントに決めたい！！」

と思うと、キャンディデートに伝わるじゃないですか？

私も人間ですから、当然そんな気持ちになることもあるのですが、

その恣意的な気持ちが伝わるとキャンディデートに引かれるのがわかりますよね？

そんな時は、

「おー、いかん、いかん。」

と思って、一旦距離を置くように軌道修正します。

それでも自分の気持ちが暴走して、キャンディデートに逃げられる場合もありますが。（笑）

成約が上がらず焦っている時に、このような失敗をしますね。

これで益々成約できなくなる。　⇒　バッドスパイラルですね。

逆に順調な時は余裕があり、恣意的な気持ちも弱く、キャンディデートに引かれる事もなく

自然と次々に成約できますよね？　⇒　グッドスパイラルです。

従って、成約できず焦っている時に、自分の中の恣意的な気持ちをいかに排除するか？

この部分のセルフコントロールが、スランプから早く抜け出すためには必要です。

これができない人は絶対独立しない方がいいですよ。気が狂いますから。

良い意味で達観して、

「別に本人が行きたい会社に決まればいいじゃない？

何も自分が紹介する会社である必要はない。」

というぐらいの気持ちで、キャンディデートとお会いした方がいいと思っています。

そういう平和な気持ちでやっていると、知らない内に良い結果が訪れます。

「にんげんはねえ

追いつめられると弱いもんだな

ひとごとじゃない　自分のこと」　　　　　　　　　みつを

合掌。

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武谷広人: 人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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