「定年まで勤めたいか?って質問は意味がない」
「定年まで勤めたい」、新入社員の34%、生産性本部調べ、過去最高。
2012/06/29 日本経済新聞 朝刊 38ページ
日本生産性本部が今春の新入社員を対象にしたアンケートで「就職した会社で
定年まで働きたい」との回答が、最多だった昨年(33・5%)を上回り、
34・3%に上ったことが28日、分かった。同本部は「安定志向が強まり、会
社に貢献したいとの意欲も高まっている」と分析している。
調査は1969年から毎年実施。今回は2036人が回答した。
同本部によると、「定年まで働きたい」という回答が過去最高になったのに対
し、就職氷河期と呼ばれた2000年前後に多かった「状況次第でかわる」は
31・4%に低下した。
「人並み以上に働きたい」と答えたのも前年比0・9ポイント増の47・7%
で過去最高水準となった。「人並みで十分」としたのは45・1%で、近年は減
少傾向が続いている。
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「人並み以上に働きたい」という人が増えたのは喜ばしい。
ただ、「定年まで勤めたいか?」という質問は、悲しいかな
現在ではほとんど意味がない気がする。
22歳の段階で「65歳、70歳までこの会社で働きますか?」
と聞かれても、40~50年先のことなどわからない。
まだちゃんと働いてもないし、会社がどうなるかもわからない。
現在の世相や気分を反映するアンケートとしては、それなりの意味が
あるだろうが、もっと意味のある質問が他にある気がする。
28年前、リクルートに入社した時にアンケートを取られた。
「貴方はリクルートで社長になりたいか?部長?課長?」
正直答えに窮した末、「部長」と回答した。
そうしたら、結果も部長で終わった。(笑)
ここはズバリ「社長!!」と答えるぐらいの覇気が欲しい。
目標が部長なのに社長になるヤツなどいないはずだ。
「せいぜい部長まで昇進したら上出来だろう?」と思っていた。
それよりも、会社はこんな質問をして何を知りたいのか?
不思議だと思った。
そこで私は今風のアンケートと私の回答を考えた。
1 この会社で社長になりたいか? ⇒ NO *社内政治とストレスに弱い。
2 新規事業や海外勤務に積極的に応募したいか? ⇒ YES
3 他に魅力的な会社があったら転職も視野に入れるか? ⇒ YES
4 自信がついたら独立したいか? ⇒ YES
5 波風立てず、できるだけ長く勤務したいか? ⇒ NO
6 貴方の人生の中で仕事のウエイトは何%か? ⇒ 40%
7 貴方にとって一番大切なものは何か? ⇒ 家族
8 貴方の職業観の中で一番大切なものは何か? ⇒ 自由
9 貴方が会社組織の中で最も重視するものは何か? ⇒ 人間関係
皆さんはいかがでしょうか?
仕事さえちゃんとやれば色々な人がいた方がいいと思います。
それを許容し、人の長所を活かす会社が増えるように
微力ながら側面支援したいと思います。
「しあわせはいつも自分のこころがきめる」 みつを
合掌。