「またコンサルタントに遭遇」
街中をぶらぶら歩いていると、だいたい知っている人材紹介コンサルタント
(キャリアコンサルタント)に遭遇する。
「武谷(たけや)さん、ご無沙汰です!!」 と声をかけてくれる人が多いが、
「あーしまった!! 嫌なヤツに会ってしまった。」 という顔をする人もいる。
見つけたら無理やりでも私から声をかける。
お互いに悪い思い出は早く払拭した方が良い。
仕事柄、数百人のコンサルタントに会ってきたので、とても頻繁に遭遇する。
お互いに気づかない場合や、相手が私を見つけて逃げている場合も含めると
もっと頻繁に遭遇していることなる。
千代田区・港区・中央区のようなオフィス街に行くと、だいたい誰かに会う。
それだけコンサルタント人口が増えたとも言える。
昔は日本全国に数百人しかいなかったので、職業紹介責任者講習の会場でしか
会わなかった。
*昔はエージェント向け求人説明会も少なかった。
会っても自社のコンサルタント以外はほとんど知らぬ者同士だった。
お互いに 「胡散臭いヤツばかりだな」 という顔で見ていた。
当時は私が最年少で、他の人は皆さん40代から70代の大先輩ばかり。
最近は責任者講習に行くと若者がたくさんいるので隔世の感がある。
イムカさん、テクノブレーンさん、ケンブリッジリサーチさん、日本マンパワーさん、
東京エグゼクティブ・サーチさん、そして、リクルート人材センター、
昔は聞いたことがある社名はこれぐらいだった。
その後、キャプランさん、エイブルフェローズ(メイツ)さん、JACさんなどもできた。
だいたいここに社名を挙げた会社から枝分かれして、新たな人材紹介会社が
できたというケースが多い。
社長の経歴をさかのぼると、だいたいこの辺の会社のOBという場合が多かった。
しかしその後、枝分かれした会社から更に枝分かれして、子⇒孫⇒ひ孫 のようになり
何が何だかわからなくなった。
最近ではインテリジェンスOBの人たちの会社が増殖して勢いがいい気がする。
社長のルーツを知れば、だいたいその会社の社風も想像できる。
営業手法やマネジメントも元の会社に似たものになる場合が多い。
例えば、積極的に新卒採用をするのは、リクルート系かインテリジェンス系。
JACの新卒採用も、私と神村さんが元リクルートだから始めた。
リクルート系・インテリジェンス系以外の人材紹介会社は、ほとんど新卒採用はしない。
新卒採用による成功体験がないし、営業手法やターゲット顧客も異なるからだ。
このように社長のルーツを知ると、それぞれの人材紹介会社の特色がわかりやすくなる。
人は自分の成功体験を他人にあてはめようとする。
しかし、それを超えて新たな境地を開拓し、昔の成功体験から脱皮できれば
真に優秀な経営者だと思う。
「花はつねにあたらしい枝に咲き あたらしい枝はかならずふるい幹から出る」 みつを
合掌。