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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「高年収者の転職は難しい」

「高年収者の転職は難しい」

 

 

 

在籍している会社で高い年収をもらっている人の転職は難しい。

 

 

 

特に固定給が高い人は難しい。

 

 

 

人材紹介業界において、1000万円程度の固定給を最初から払える会社が少ないからだ。

 

 

 

インセンティブ含めて1000万円であれば不可能ではないが、

 

 

 

固定給で1000万円というと最初から高い職位で迎えられなければ難しい。

 

 

 

事業部長や部長クラスとして採用されるとか、特別な事情が必要だ。

 

 

 

しかし、外部からいきなり部長クラスで迎えるような求人は、昔に比べて少ない。

 

 

 

2000~2005年ぐらいの頃は、人材紹介業界も急成長期であり、

 

 

 

各紹介会社の中でも業務フローや役割分担など組織運営のノウハウが蓄積されていなかった。

 

 

 

そのような状況の中、業容拡大を図る人材紹介会社は、外部から事業部長や部長など

 

 

 

管理職採用を活発に行った。

 

 

 

しかし、外部から管理職を採用しても、劇的に業績が良くなるわけではない。

 

 

 

既存社員との軋轢も生まれる。

 

 

 

そうこうしている内にリーマンショックがやってきた。

 

 

 

もう採用なんかやってる場合じゃない。

 

 

 

早くリストラしないと会社がつぶれてしまう。

 

 

 

「そう言えば、あの外部から来た年収の高い部長はなんだ!!

 

あいつがもたもたしているからこんな事になったんだ!!

 

最初にあいつをクビにしろ!!」

 

 

 

最悪の場合は、このように戦犯扱いされてしまった。

 

 

 

そして、リーマンショックを乗り越えた人材紹介会社は学習した。

 

 

 

「外部から上級管理職を採用したところで劇的に業績は上がらない。

 

それよりも自社で採用育成した社員を管理職に登用した方がいい。」

 

 

 

大雑把だがこのような理由で、外部からの管理職採用は少なくなった。

 

 

 

即戦力のプレイヤーであれば幾らでも採用するが、いきなり管理職として採用するのは

 

余程特別なミッションが与えられるケースに限られる。

 

 

 

従って、余程特別な実績やスキルの持ち主に限られるということだ。

 

 

 

私は常時5~10人ぐらい年収の高いキャンディデートと接している。

 

 

 

最近は年収の高い人も、

 

 

 

「転職したら今の年収はキープできませんよね?」

 

 

 

と自覚されている場合が多い。

 

 

 

私はこのように申し上げる。

 

 

 

「そうですね。

 

交渉して高い年収で入り、後から下げられるのと、

 

最初は少し低い年収で入って、後から上がるのと、

 

どちらがよろしいですか?」

 

 

 

人材紹介会社と一口に言っても、その中身は千差万別でやり方もカルチャーもバラバラだ。

 

 

 

1社での成功体験が他の人材紹介会社で100%活かせることはほとんどない。

 

 

 

そういった事情を事前に情報収集する場合には、是非お問い合わせいただきたい。

 

 

 

主だった人材紹介会社には、必ずと言ってもよいほど友人や知人がいる。

 

 

 

それが社長や役員である会社も多い。

 

 

 

一つの情報ソースとしてご活用いただきたい。

 

 

 

*それでは皆様、良い連休をお過ごしください!!

 

 

 

「おかげさん」    みつを

 

 

 

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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