「清濁併せ呑む」
私はこれができないからサラリーマンには向かない。
度量が小さく独善的になる傾向があり、自分の尺度で人や物事の善悪を判断する。
昨晩、飲んだ先輩にも同様の傾向があり、私は言った。
私:「先輩も俺に似ていて、清濁併せ呑むことができませんよね?」
先輩:「は、は、は、そうなんだよね。」
私:「そんなんでよく今まで長続きしましたね。
余程我慢したでしょう?」
先輩:「いやー、自分勝手に決められたらとっくに辞めていると思うけど、
義理人情もあるし、ここまで長引いたわけよ。」
私:「先輩はそういう厚いところがありますよね。」
先輩:「まあ、似た者同士ということで乾杯!!」
私:「先輩、今後もサラリーマンを続けるつもりですか?」
先輩:「いやー、周囲で独立した人が元気にやってのを見ると考えるよね。」
私:「先輩、サラリーマンを続けると、また必ず上司とぶつかりますよ。
自分でもそう思うでしょう?」
先輩:「うん、絶対ぶつかるね。」
私:「ぶとかると上司を論破するでしょう?」
先輩:「うん、益々関係が悪くなるね。」
私:「修復不能でまた転職しますよね?」
先輩:「そうなるね。
次の会社は、これまでの会社みたいに長期間我慢できないだろうから、
短期間で転職する可能性が高いね。」
私:「だったら次は独立しかないですね。」
先輩:「やっぱりそうかな?」
私:「他にどんな選択肢がありますか?」
先輩:「政治家とか。」
私:「は? 政治家ですか? 維新の会ですか?」
先輩:「うん、国会議員じゃなくても地方議員なら可能性があるかもしれない。」
私:「先輩、清濁併せ呑まない人が政治家なんか務まりますか?」
先輩:「そりゃそうだな。
サラリーマンとは比較にならないほどドロドロだろうな。」
さて、先輩はどんな選択をするんだろう?
昔の先輩らしい輝きを取り戻して活き活き働いてもらいたい。
「セトモノとセトモノと
ぶつかりッこするとすぐこわれちゃう
どっちかやわらかければだいじょうぶ
やわらかいこころを持ちましょう」 みつを
合掌。