「JALの再建」
株式会社ビジネスコーチ(人材ビジネス経営戦略コンサルティング会社)
小出社長よりお送りいただいている人材ビジネスに関する
ニュースクリップです。
日航、来春新卒採用を復活、客室乗務員など230人。
2012/04/10 日本経済新聞 朝刊 9ページ
「日本航空は9日、2013年度から新卒採用を3年ぶりに再開すると発表し
た。事務系総合職を30人程度、1年ごとに契約を更新する契約社員の客室乗務
員を200人程度採用する。業績が急回復していることもあり、新卒採用を再開
してサービスの質向上などの取り組みを加速させる。
入社時期は13年春。選考会は東京、大阪、札幌、名古屋、福岡に加え仙台で
も実施する。
客室乗務員については12年度中入社の既卒者の契約社員も募集する。応募資
格など募集要項の詳細は9日から日本航空のホームページで公開している。
10年1月に会社更生法を申請して以降、日航本体は11年度から2年連続で
新卒採用を見送っていた。グループ全体で1万6000人を削減するなど大規模
なリストラも実施。人員の効率性は高まったものの、サービス向上や路線拡張な
どの成長戦略を実施するため、新たな人員をどう確保するかが課題になっていた。」
経営者が代わると、これほどまでも業績が変わるものか?
長期間赤字を垂れ流し、最後は現役社員はもちろん、OB・OGの
企業年金まで大騒ぎして削減しても経営を建て直せなかった。
その後、事実上倒産し、京セラの稲盛さんが経営再建を任された。
多くの社員がリストラ対象となり、再就職支援会社にJALの人たちが
大勢相談に来た。
はじめのうちは、
「俺(私)にこんな求人しかないのか? バカにするな!!」
という人もいたらしいが、段々現実がわかってくるとプライドを捨てて
新たな道を歩み始める人も増えたらしい。
もっと早く10年・15年前に経営改革を断行していたら、
今回のように大勢の犠牲者を出さずに済んだ。
やっぱり、親方日の丸体質の元国営企業の人たちには、
厳しい改革はできなかった。
東京電力の改革も、外部から経営者を招聘しないとできないだろう。
「守られて当たり前」と思っている動物園の動物と、
「生存競争に勝たなければ死ぬ」と思っている野生の動物との違いだ。
経営者だけが死ぬのは自業自得だが、社員を死なせてはいけない。
JALカード会員でいつもJALを使っている。
現場の人は一生懸命働いている。
「途中にいるから中ぶらりん
底まで落ちて地に足が着けば
ほんとうに落ち着く」 みつを
合掌。