「市場と見るか?一社・一人と見るか?」
28年この仕事をしていて、個別のお客様(一社・一人)と向き合う姿勢が一番の基本だと思う。
一方で、市場(マーケット)としてくくって、
業界・職種や大手・ベンチャー、外資・内資、エンジニア、若年層、エグゼクティブなど
ある程度の塊に切り分けて、全体を俯瞰してみることも必要だ。
色々なタイプの人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)がいるが、
理想は両方の視点を持った人だと思う。
個別の顧客対応に強く、市場を俯瞰して戦略や戦術を組み立てることができれば、
トップコンサルタントにもなれるし、組織のマネジメントもできる。
ただ、転職相談に来られるコンサルタントから時々このような話を聞く。
「うちの会社は一社・一人のお客様よりも、市場(マーケット)としてとらえる傾向が
強すぎて、個別の顧客満足に関してはあまり関心がないように見える。
それが今回の転職理由です。
規模を大きくしたい、もっと売上や利益を上げたい、という方針は理解しているつもりだが
市場(マーケット)という大くくりの話だけでいいのだろうか?
今こそ個別の顧客満足や個別の事例を意識的に取り上げ話題にして、
この仕事の本質ややりがいを社員全員で共有するべきじゃないか?」
なるほどー。
現場のコンサルタントの視点と経営者の視点とのギャップかな?
役割が違うので全く同じ視点にはならないかもしれないが、
市場(マーケット)と個別の顧客との両方を意識的に見ていかないとね。
経営者も忙しいだろうけど、意識的に個別のお客様に接するように努力すべきだろう。
会議が多くて大変だけど、営業に行けば気分転換にもなるよ。
幸い私の周囲にはプレイング社長で頑張っている方が多くて大変刺激を受けます。
プレイヤーじゃなくなると魅力がなくなる人も多いしね。
私もその一人だけどね。
だから、体が動かなくなるまで生涯プレイヤーを続けるつもりです。
これが一番性に合っている。
「ひとつの事でもなかなか思うようにはならぬものです
だからわたしはひとつの事を一生けんめいやっているのです」 みつを
合掌。