「浪速のサムライ」
昨日、関西で働いているA君から電話がかかってきた。
A君:「武谷 (たけや)さん、ご無沙汰しております。
Aです!!」
私:「おー、久しぶり!!
どうした?」
A君:「私も今日で丁度勤続10年になりました!!」
私:「おー、そうか!!
まさに丁度10年前に入社したもんな。」
A君:「はい。それでご挨拶せんとあかんと思って電話したんです。
お仕事中に済みません。」
私:「よく頑張ったな。
あっと言う間だったか?」
A君:「いやー、色々あったんで長かったです。」
私:「そうか?
色々あったし初めの10年は確かに長いよな。
社会人の最初の10年は盛りだくさんで凝縮されているからな。」
A君:「僕もあの時、ごちゃごちゃ言って異動させてもらってなかったら、
確実に辞めていたと思います。
ありがとうございました。」
私:「うん、異動して良かったな。
それよりお前、今では大幹部だろう?」
A君:「いやー、今までは大変で辛い役回りを先輩方に押し付けて
自分は勝手にやらせてもらってたんで、今度は僕がその役回りを
して恩返しせんとあかんと思ってます。」
私:「そうか? 偉いな。
それはそうと、お前ジャージ着てピンクのセッタ履いて東京の幹部会議に来てるらしいな?」
A君:「誰がそんな事言っているんですか?
そんなわけないでしょう!!」
私:「俺が作り話しても仕方ないだろう。
みんな、ちゃんと見てるよ。」
A君:「いやー、そんな記憶はないけどな。」
私:「ところで同期は何人残ってる?」
A君:「7人です。」
私:「ほー、結構残ってる方だな。」
まー、大変だろうけど、丸くならずに頑張れよ。」
A君:「はい。ありがとうございます。」
私:「また東京に来る機会があったら飲もう。」
人間は10年で成長するもんですね。
日本人とは思えないほど色黒で眼光鋭い 「浪速のサムライ」 です。
偉くなっても反骨の現場主義者のまま、地べたを這いずり回ってくれ。
10年後の社長は頼んだぞ。
「花はつねにあたらしい枝に咲き あたらしい枝はかならずふるい幹から出る」 みつを
合掌。