「とにかく具体的に動くことだね」
昨日、クライアントX社の社長から、
「武谷(たけや)さん、Aさんが初成約を上げましたよ!!
連絡してあげてください。」
との電話をいただいた。
昨年の秋、面談して今年の1月に入社された30代後半の女性だ。
お金が無かったので、深夜バスで大阪から上京されたのが印象深い。
若い頃から経営者支援を志し、FC本部や経営コンサルティング会社で働き、
真摯で努力を惜しまない仕事によって経営者から高い評価を受けてきた。
マネジメント経験もある。
その後、経営者の相談に乗る中で法律知識の必要性を痛感され、法科大学院に通学し
司法試験にチャレンジしたが、惜しくも合格できなかった。
合格こそできなかったが、学業成績も良く法律知識はかなり身についた。
学費や生活費を稼ぐため、そしてビジネス感覚を忘れないために、勉強しながら
アルバイトで働いた。
不屈の精神で勉強とアルバイトに7年間も費やした。
しかし、、経営コンサルティング時代、有能な人材がいないために悩み苦しんでいた
経営者が大変多かったことを思い出し、人材紹介業を志望するに至った。
正社員としてのブランクが7年あり、30代後半の人材紹介未経験者となると、
新たな職探しは簡単ではない。
しかし、あまりの熱心さ、電話面談での対応の素晴らしさに負け、
X社にご紹介させていただいた。
丁度、大阪支社を拡充するタイミングでもあり、有難くも面接していただいた。
やはり、強い熱意と真摯な対応、大変な努力家である点が評価され、
30代後半の未経験者ではあるが異例の内定をいただいた。
そのAさんが、昨日初成約されたというので、大阪にお祝いの電話をした。
既に私が電話する前に、Aさんから初成約を報告する丁寧なメールが届いていた。
相変わらず律儀な人である。
私:「武谷(たけや)です。ご無沙汰してます。
社長から初成約の件、聞きました。
おめでとうございます!!」
Aさん:「いいえ、周囲の皆さんにご迷惑をかけながらも、丁寧にご指導いただいたおかけです。
2月も内定したのですが、辞退になりまして残念でした。
早く2件目の成約を上げたいのに、なかなかヨミがなくて焦ってます。」
私:「それにしても素晴らしい内容の成約らしいですね?
自力で新規開拓した中小メーカーさんに、62歳の人材を提案ベースでご紹介されたと
聞きましたよ。」
Aさん:「いやー、なかなか若い技術者をご紹介できなくて困っていたら、元大手企業の
技術部長さんが見つかったので、お願いして面接していただきました。」
私:「凄いですね。
意義ある素晴らしい仕事ですね。」
Aさん:「いいえ、皆さんのおかげです。
早く2件目の成約を上げられるように頑張ります。」
私:「2件目成約したら、また教えてください。」
まさに、「至誠、天に通ず」 という感じのお話でした。
Aさん、体に気をつけて頑張ってください。
「ともかく具体的に動いてみるんだね 具体的に動けば具体的な答が出るから」 みつを
合掌。