「徹底する社風が業績を伸ばす」
今日も藤屋伸二さん著の 「ドラッカー入門」 を引用させていただきながら、
私なりのコメントを加えさせていただきます。
「企業文化」や「リーダーシップ」の重要性に言及されています。
(徹底する社風を創る)
業績を左右する要素には、「何をするか」(戦略)、「どのようにするか」(仕組み)、
「どれくらい徹底するか」(運営)があります。その「どれくらい徹底するか」を決めるのは
企業文化(社風)です。
中途半端で何かをやり遂げることはできません。例えば、筆者は「あきらめが悪い」
という欠点を持っています。
しかし、あきらめが悪い(途中で投げ出さない=できるまでやり抜く)性格で、
中小企業診断士は6回目で合格、出版企画は5回目で採用になり、最終的には
目標を達成しています。
そうした習慣(企業では文化)が人並み以上の成果をもたらしています。
⇒意志が弱く徹底することが苦手な私には、とても響く内容です。
この「徹底する習慣」は、経営者には必要不可欠な条件だと思います。
(評価を賃金・昇進に反映させる)
良い企業文化を築くのは「評価」です。良い行動は褒め、悪ければ叱る。
ごく当たり前のことです。
それを口先だけでなく、人事と報酬に反映させることです。口先だけの賞賛も叱責も
良い企業文化を創るうえで何の役にもたちません。
褒められた人より、叱られた人の方が昇進したり、給料が高かったりすると、
真面目に働くことがばかばかしくなってしまいます。
⇒良い企業文化の醸成を後押ししてくれる社員の行動は大いに評価して
昇進・昇給させてあげたいですし、逆の行動をとる社員は厳しい評価をして、
「評価」によって経営の意思を明示することが大切ですね。
「企業文化」と「評価」とが常にリンクしていることが、優良企業の条件ですね。
⇒しかし、「徹底する社風を創る」というのは並大抵のことではありません。
そこで必要なのが、経営者や管理職のリーダーシップです。
「リーダーシップ」 ⇒ 成果を上げるリーダーは、「やるべきことをやっている」
(やるべきことを当たり前にやる)
実際のリーダーには、さまざまなタイプの人がいます。そうしたなかで、成果を上げる
リーダーに共通しているのは、ただ一つ、「やるべきことをやっている」ことです。
徹底的に考えて計画を立て、徹底的に実行し、しっかりと評価している点です。
つまり、優れたリーダーは、やるべきことを日常の仕事にまで落とし込んだことが
達成可能になり、成果に結びつくからです。
リーダーシップを発揮するということは、リーダーの役割を認識し、それを確実に
実行することです。
⇒役割認識と計画・実行力、自分に厳しく自律した人にしか務まりませんね。
(努力は報われる)
実際には、リーダーは「資質」×「体系的な学習」×「経験」です。どれか一つがゼロだと
リーダーに不向きですが、ゼロでなければ他の要素のレベルアップでカバーすることが
できますので、努力する価値はあります。
⇒「人に対する関心」や「人を良い方向に動かして組織目標を達成する喜び」
このようなことに対して強い情熱を持ち続けられる人、この辺がリーダーの
根底に必要ですね。
やりがいは相当なものですが、気が遠くなるほど大変な仕事ですね。
従って、できるリーダーには、大きな報酬を与えるべきだと思います。
「夢はでっかく 根はふかく」 みつを
合掌。