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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「悩める大学生からの相談」

「悩める大学生からの相談」
 
日曜日に下記のような、大学４年生からの相談を受けました。
 
既に多くの人に相談しているそうです。
 
（ご相談内容）
 
「 はじめまして、●●大学●●学部4年の●●と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
今年の4月就職予定なのですが、現在2社の内定がありどちらにすべきか悩んでおります。
今週中に結論を出し、内定先に謝罪あるいは承諾の連絡をしなければなりません。
1社は広告会社のＡ社、もう1社はＩＴ業界のＢ社です。
去年なかなか就職活動がうまくいかず、自分でも動けなくなるほど精神的に落ちてしまい、
内定をもらってもなお、どちらにすべきかで悩んでしまい心身ともに疲れ、
早く解放されたいという気持ちも強いです。
大変失礼を承知で、悩んだ挙句藁にもすがる思いで投稿させて頂きます。
乱文長文となっておりますが、何卒ご一読頂きたくよろしくお願いいたします。
それでは失礼いたします。」
 
このように相当悩んでいる様子なので、「学生さんの相談は専門外です。」　と
 
簡単に断わることもできず、私なりのアドバイスをさせていただいた。
 
（Ａ社の特徴）
・歴史のあるオーナー企業
・広告の企画営業の仕事には関心がある。
・新卒採用は初めて。
・給与が低い。
・ボーナスが出るか出ないかは、社長の鶴の一声で決まる。
・残業が多い。
 
（Ｂ社の特徴）
・設立１０年程度の新しい会社
・ＩＴ系の法人営業だが、ＩＴ知識や興味は弱く、広告営業に比べると魅力度が低い。
・新卒採用は初めて。
・給与水準は比較的高い。
・残業は少ない。
・有給消化率が高く休みやすい。
 
乱暴に言うと、仕事内容を重視するか？　待遇面を重視するか？　の悩みです。
 
私がこの学生さんであれば、あまり深く考えずに、仕事内容重視でＡ社を選びます。
 
独身で身軽なので待遇面は、あまり気にしないと思います。
 
しかし、この学生さんは私のような性格ではないので、薬を飲むほど悩んでいるわけです。
 
ということは、この学生さんとっては、仕事内容と同等に待遇も重要だということです。
 
従って、私は下記のような質問をしました。
 
私：「ＩＴ系の仕事は食わず嫌いなのではないですか？
　　　やってみたら、意外と楽しくなる可能性はないですか？」
　　　
そうして数日経過し、昨日、学生さんから丁寧な電話をいただきました。
 
学生さん：「結局、Ｂ社にお世話になることに決めました！！
　　　　　　　参考になるアドバイスをいただき、ありがとうございます。
　　　　　　　ＩＴ系の営業に勉強しながら積極的に取り組もうと思います。
　　　　　　　武谷（たけや）さんの仕事に関係ない話でお時間をいただき、
　　　　　　　申し訳ありませんでした。」
 
私：「そうですか？
　　　方向が決まって良かったですね。
　　　４月から頑張ってください。」
 
学生さん：「はい、頑張ります！！
　　　　　　　ただ、Ａ社に辞退の連絡をしたら、会社に来いと言われまして、
　　　　　　　謝罪に行くのが気が重いです。
　　　　　　　どうしたら良いでしょうか？」
 
私：「本当に辞退理由を率直に話してください。」
 
学生さん：「え、他の人に相談したら、本当の理由は言わない方がいいと言われたのですが。」
 
私：「それはむしろ、Ａ社さんのためにならないと思います。
　　　折角内定をいただいた会社ですから、本当の理由を言うのが礼儀だと思います。
　　　それが、今後のＡ社さんの採用活動の改善につながると思いますよ。」
 
学生さん：「そうですか。
　　　　　　　どこまではっきり言えるかわかりませんが、行ってきます。」
 
社会人の方だけでなく、多くの学生さんもこのブログを読んでいただいているようで、
大変感謝しております。
 
就職活動に関しては、あまりテクニックに走らず、学生らしく率直に臨まれた方がいいと
私は思います。
 
厳しい就活戦線でしょうが、そのプロセスで学ぶ事も多いと思います。
 
皆さんのご健闘をお祈りします。
 
「ほんとうのことがいちばんいい」　　　　みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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