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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「月曜日恐怖症」

「月曜日恐怖症」
 
多くのビジネスパーソンは、月曜日が来ることを憂鬱だと感じていると思う。
 
私も22年間のサラリーマン生活でそのように感じていた時が60%ぐらいあった。
 
しかし、独立して以降、月曜日が来るのを憂鬱だとは思わない。
 
土日も仕事をしているので、平日も休日も無く、月曜日は特別憂鬱な日ではない。
 
何曜日でも元気だ。
 
リクルート時代、若い頃は会社に行くのが楽しくて、月曜日が待ち遠しい時もあった。
 
一緒に働いていた仲間が大好きで楽しかったからだ。
 
会社と自宅との区別がつかないぐらい居心地が良かった。
 
最初の1~2年は不良新人で、社長やマネージャーに口もきいてもらえなかったが、
 
そんな事よりも仕事が厳しくて、上司との人間関係などどうでもよかった。
 
しかし、マネージャーになって数年経過し、現場から離れるとだんだん月曜日が
 
憂鬱になってきた。
 
課長、次長、部長と上がるほど、月曜日は憂鬱になった。
 
メンバーが100人に達した時、もう駄目だと思った。
 
現場から離れているのに、現場を熟知しているようなふりをした。
 
経営会議では、気のきいたことも一言ぐらい言わないと駄目部長になってしまう。
 
結構器用だから、それもできてしまう自分が恐ろしい。
 
その後転職し、社風も異なるJACの社長時代は、もっと月曜日が恐怖だった。
 
月曜日の全体朝礼でスピーチをしなければならない。
 
自分がプレイヤーでいる時は、何も考えなくてもスラスラ話せるのだが、
 
管理職や社長となると、何を話していいかわからず途方にくれた。
 
話す内容もくだらないので、メンバーも聞いていない。
 
管理職とか経営者適性が無いのだ。
 
自分の実体験だけを重んじるタイプであった。
 
「愚者は経験に学ぶ」 と言うでしょう。
 
学生時代は洞察型のNタイプだったのに、社会人になって急に経験型のSタイプになった。
 
そして結局、独立してプレイヤーとなり、今はものすごくハッピーだ。
 
良い事も悪い事も全て自分の責任でスッキリする。
 
これほど納得できる環境は無い。
 
私は26歳から44歳までの18年間、管理職をやっていた。
 
人生の半分、適合性の無い仕事をしていたわけだ。
 
管理職を続けて偉くなることが、凡人が生き残る唯一の道だと勘違いしていた。
 
私のオヤジは、新卒で入社した九州のオーナー企業でトップまで上り詰めた人なので、
 
それを模範にしていたのかもしれない。
 
オヤジが引退後に聞いてみた。
 
無口で愚痴も言わないオヤジが初めて教えてくれた。
 
「毎日がプレッシャーの連続で本当につらかった。」 と。
 
「そうだったのか?」 と初めて知り、オヤジの偉さに頭が下がった。
 
「家族のために毎日歯を食いしばって働いてくれたんだな。」 と思うと、
 
心の中で 「ありがとうございます。」 と言うしかなかった。
 
皆さんには、できるだけ楽しい月曜日を迎えてほしい。
 
登る山はたくさんある。
 
登りたい山に登ってほしい。
 
同じ山でも登山道は複数ある。
 
自分に合った登山道を選んでほしい。
 
「自分が自分にならないで だれが自分になる」    みつを
 
合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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