「仕事を喜びにせよ」
白取春彦さん著の 「頭がよくなる思考術」 からの抜粋です。
「仕事を喜びにせよ」
「金銭を得ることだけが目的で仕事をするのなら、ストレス、空虚さ、疲労は倍加するであろう。
それが楽しみでない限り、一つの仕事を続けることは難しくなる。そして実際に、転職をくり返し、
自分に合った仕事を探し続ける人も少なくない。
しかし、自分に合った仕事を探すというのはずいぶん妙なことだ。まるで、自分の好みと
身の丈に合った服を商品倉庫の中で探しているようなことだからだ。
仕事は物ではない。だから、個性のある仕事がすでにどこかにあって見えない場所に
隠れているわけではない。
どういう仕事であろうとも、自分が関わりたずさわることによってのみ、その仕事に初めて
独特の個性が生まれてくるのである。そのときに、これこそが自分の仕事だと言えるようになる。
同じ仕事でも、人によってやりがいのあるなしが生じるのはこのためである。真摯に、積極的に、
熱意をこめて、注意深く、たずさわりさえすれば、仕事はやりがいと生きがいを与えてくれる
のである。
だから、それぞれの仕事の本当のおもしろさはそれに深くたずさわっている人にしかわからない。
あたかもカタログで商品情報を知るように、仕事をデータで知ることなど不可能なのだ。
その意味で仕事の斡旋には限界がある。
つまり、やりがいのある仕事がそこにあるのではなく、自分の姿勢と取り組み方だけが
仕事に生気を吹き込むことができる。
そうして仕事はようやく自分のものとなり、かつ自分にとって重要な楽しみとなる。
楽しみでありながら金銭も得られるのだから、それは生の喜びともなるのである。」
どんな仕事でも、たずさわる人の熱意や姿勢によって、仕事の価値ややりがいの有無が
決まり、その人の人生の充実度も変わるということかな?
それはごもっともだと思います。
ただ、「仕事の斡旋には限界がある。」 という意見には、賛成もするし異論もある。
(賛成する部分)
・実際、自分が勤務したことがない会社、たずさわったことがない仕事に他人様を
ご紹介するという点では、どんなに詳細に情報収集しても一定の限界がある。
(異論)
・少なくとも我々が、クライアントとキャンディデートに直に接して、未熟ながらも
スキルマッチングとタイプマッチングをしていることによって、転職失敗リスクを
多少は軽減できていると思っている。
しかし、我々仲介業者はあくまで黒子であり、主役はクライアントとキャンディデート
であるという謙虚さは持ち続けたい。
「いちずに一本道 いちずに一ツ事」 みつを
合掌。