ホーム > 社長ブログ > 「リクルートエージェントの対応に物申す」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「リクルートエージェントの対応に物申す」

「リクルートエージェントの対応に物申す」
 
土曜日にお会いした20代の男性Aさんなのだが、私が高校1年生の時、
 
友人と一緒にキャンプ行った離島出身の人だとわかって、話が盛り上がった。
 
行くには大変な場所だが、海も空も美しく、夜はプラネタリウムのような満天の星空だ。
 
空を見上げるたびに流れ星が見える。
 
こんな場所が、まだ日本にあったのかと思う。
 
過疎の島で、あまり観光客も来ないので、今でも当時の美しさが残っているらしい。
 
Aさん:「私の島に行ったことがある人に会ったことがないので驚きました。」
 
私:「すごく良い所ですよね。
   キャンプも楽しかったし、一生の思い出です。
   ところで、他の人材紹介会社には登録されてないのですか?」
 
Aさん:「いえ、最初にリクルートエージェントに行って、今はインテリジェンスさんと
     JACさんに登録しています。」
 
私:「ほー、リクルートエージェントに行ったら、求人をたくさん紹介されたでしょう?」
 
Aさん:「いえ、『貴方の経歴と希望にマッチする求人は年収200万円台でないと無い』
     と言われましたので、さすがにそれは厳しいと思い帰りました。」
 
私:「えー!!
   20代、国立大学卒、転職暦なし、東証一部上場企業在籍中のAさんに
   年収200万円台の求人しかない?
   そんなバカなことはないでしょう?」
 
Aさん:「はー、その辺はどうなのか?
     とりあえず今は、インテリジェンスさんとJACさんにお世話になっています。」
 
私:「多分、職種も業界も今とは違う求人を希望されたからだと思いますが、
   30代・40代なら厳しいですが、20代でAさんのご経歴なら色々な可能性があります。
   年収200万円台などということには決してなりませんよ。
   どうしてそんな対応をされたんでしょうね?」
 
Aさん:「はー、それは多分私の方向が定まってなかったり、現実的でなかったりした 
     からだと思います。
     それで相手がイライラしたんじゃないでしょうか?」
 
:「そんな事ぐらいでイライラしていたら、人材紹介コンサルタント(キャリアコンサルタント)の
   仕事は務まりませんよ。
   Aさんを担当したキャリアアドバイザーは、若い人を専門に担当しているはずです。
   若い人は年長者と違って、Aさんのように志向が定まらなかったり、
   希望が現実的でなかったりするのは日常茶飯事です。」
 
Aさん:「そうですか?
     僕だけじゃないんですね?」
 
私:「はい。むしろ、Aさんのような人の方が多数派ですよ。
   だから、20代担当のキャリアアドバイザーは、そのような若者の特性を理解した上で
   転職市場の実態を話して、希望と現実とのギャップを一緒に埋めていくナビゲーター的な
   役割を担っています。」
 
Aさん:「そうなんですか?
     僕が機嫌を損ねるような事を言ってしまったかもしれません。」
 
私:「いや、Aさんは礼儀正しいし謙虚な人です。
   初対面の相手を怒らせるような人じゃないでしょう。」
 
Aさん:「はー、そんな事は今までしたことがないと思います。」
 
私:「だとすれば、おそらく相手のキャリアアドバイザーがイライラしてしまったという
   ことだと思います。」
 
Aさん:「私の方向性が定まらないからですか?」
 
私:「それもありますが、それよりも相手のキャリアアドバイザーの思い通りに
   ならなかったからだと思います。
   簡単に言うと、応募してほしい会社にAさんがすぐに応募しなかったからでしょう。」
 
Aさん:「でも、その場で応募しろと言われても、そこまでの動機がない場合も
     ありますよね?」
 
私:「そうなんです。
   方向も定まっていないのだから、その場で応募先企業を選択できないのが当り前です。
   しかし、相手はその場で選択させたかったのでイライラしてしまい、
   『年収200万円台に下げないと無い』 などと捨て台詞を吐いたのでしょう。」
 
Aさん:「そうですか?
     私はもっと手前の段階からじっくり相談したかったのですが・・・・・。」
 
:「キャリアアドバイザーには、当りもハズレもあります。
   少なくとも今回はハズレだったようですね。
   インテリジェンスさんとJACさんに、じっくり相談してみてください。
   私も微力ながらお手伝いさせていただきます。」
 
私はAさんからこの話を聞いて大変残念でした。
 
実際のやり取りを見ていないので何とも言えませんが、あの穏やかなAさんが
 
その場で席を立つというのは余程の事だと思います。
 
心当たりのあるキャリアアドバイザーとリクルートエージェントは猛省してもらいたいと思います。
 
人材紹介会社はベルトコンベアーじゃないぜ。
 
「宇宙ロケットの中から地球を見ると 人間なんかひとりも見えやしませんよ
ガガーリンは言いました 空は暗く地球は青いと
コセコセスルコトハアリマセンヨ
まあゆっくり飲んで下さい」                                みつを
 
合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ